更新日 2026.09.03

物流コンサルとは?費用相場と失敗しない会社の選び方を解説

物流コンサルとは?費用相場と失敗しない会社の選び方を解説

物流コンサルティングとは、荷主企業の物流課題を外部の専門家が分析し、改善策の立案から実行までを支援するサービスです。本記事では、物流コンサルティングへの依頼を検討している荷主企業のご担当者に向けて、契約形態別の費用相場、コンサルティング会社のタイプ別の違い、そして失敗しない会社選びの基準を整理してお伝えします。

物流領域は、物流の2024年問題に端を発した労働力不足に加え、2026年4月に施行された改正物流効率化法によるCLO(物流統括管理者)の選任義務化により、経営課題としての物流の再設計が避けられない状況となりました。自社だけで改革を進めるべきか、外部の専門家を活用すべきか。その判断に必要な情報を、費用の考え方まで含めて物流DXパートナーのHacobuが解説します。

監修:Hacobu Strategy Logistics Expert 黒田 将行

目次

物流コンサルティングとは

物流コンサルティングとは、企業の物流業務を詳細に分析し、現状の課題や改善点を明らかにした上で、最適な戦略やソリューションを提案することです。

物流領域全体をより良い方向へ導くため、企業の物流戦略を最適化し、業務効率の向上、競争力強化、顧客満足度の向上を実現します。

物流効率化法の改正による規制的措置の導入やChief Logistics Officer(CLO)の設置が進展する中、物流効率化へ向けたシステム導入やサプライチェーンの再設計など、物流コンサルのニーズが近年高まっています。

物流コンサルティング会社の業務形態

物流コンサルティング会社は、主に荷主や物流事業者向けに物流コンサルティングを行い、業務形態は大きく分けて「中立型(Bias-Free Solution Service)」と「附帯サービス型(Incidental Solution Service)」に分類されます。

附帯サービス型は、物流企業が、自社のサービスを利用いただくことを前提として、ほぼ無償もしくは安価でコンサルティングサービスを補助的に提供します。附帯サービス型はさらに「3PL(Third Party Logistics)」と「4PL(Fourth Party Logistics)」に分類されます。

3PLは、物流に関わる業務を第三者の物流事業者が代行します。一方、4PLは、自社の3PLノウハウを活かし他社3PLを統括管理するサービスに加え、ロジスティクス戦略の企画や推進も担います。

中立型は、依頼主である荷主や物流事業者にとって最適なサービスやソリューションを中心に、戦略や戦術を中立的な立場から提案し、知見に長けたスキルフルなメンバーが検討または実行をサポートします。

近年、物流クライシスと呼ばれるドライバー不足等に起因する、「モノが運べなくなる問題」が顕在化しているとおり、物流領域の課題は社会課題、すなわち企業の経営課題と捉える必要があります。また、物流領域は多くの企業が複雑に連携しており、1社だけの取り組みでは充分な問題解決に至らないことがあります。例えば複数企業での共同配送への取り組みなどは、こうした社会課題解決への具体的な事例と言えます。

そのため、中立型が有している公平で広い視点や物流ネットワーク等を活用することで、より大きな効果が見込めます。

物流コンサルティング会社の4つのタイプと得意分野

物流コンサルティング会社は、その出自によって得意なテーマが大きく異なります。依頼先を検討する際は、企業の規模や知名度よりも「自社が解決したい課題と得意分野が合っているか」を見極めることが重要です。ここでは、代表的な4つのタイプに分けて特徴を整理します。

タイプ得意なテーマ費用感向いている企業注意点
総合コンサル系経営戦略と結びついたサプライチェーン全体の再設計、中期経営計画への落とし込み高い(プロジェクト単位で数千万円規模になることもある)物流を経営アジェンダとして全社で扱いたい大手企業戦略の提示に強い一方、現場実装までの伴走範囲は契約内容によって差が出ます
物流専業コンサル系拠点配置、輸配送ルート、庫内オペレーションといった物流実務の改善中程度特定の物流課題が明確になっている企業経営戦略や情報システム全体の議論までは範囲外となる場合があります
システムベンダー系WMSTMS配車システムなどの導入を前提とした業務設計とデータ活用中程度(システム費用に含まれる場合もある)システム導入が決まっている、またはデータ基盤から整えたい企業自社製品の導入が前提となりやすく、選択肢が製品仕様に制約されることがあります
3PL・物流事業者附帯系実際の物流オペレーションの受託を前提とした改善提案低い(無償または安価な場合が多い)物流業務そのものを外部に委ねたい企業アウトソーシング前提の提案となるため、中立的な比較検討には向きません

4つ目の3PL・物流事業者附帯系は、コンサルティングというより物流アウトソーシングの一環として提供されるケースが少なくありません。改善提案そのものは実務に即していますが、委託先の選定と改革の方向性を同時に決めることになるため、あくまで自社の判断軸を持った上で活用することをおすすめします。物流アウトソーシングとの違いについては、3PLとは?荷主が導入するメリット・デメリットもあわせてご覧ください。

物流コンサルティングの主なサービス内容

物流コンサルティングのサービス内容は多岐にわたりますが、ここでは主な6つのサービス内容をご紹介します。

戦略構築支援

物流・SCM領域における戦略の立案から実現までを支援します。Logistics Transformation(LX)を実現するための戦略・戦術・オペレーションを構築し、物流における課題解決を目指します。

また実現による効果の明確化、中期経営計画や物流DX構想などの立案をサポートしてもらうことも可能です。

物流戦略そのものの立て方については、物流戦略の策定手順で詳しく解説しています。

テクノロジー導入支援

物流領域のデジタルトランスフォーメーション(DX)の実現を支援します。サプライチェーン全体のプロセスを可視化することで、ボトルネックを特定し、改善ポイントを洗い出します。

また、最新技術の活用(IoT、AI、ロボティクス)の支援を受け、物流業務の効率化や精度向上を目指すことが可能です。

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2026.09.14

データ分析活用支援

物流ビッグデータやお客様の物流データを分析して、重要な物流課題を特定、具体的な解決策の提案を受けます。

企業の物流課題を解決するための最適なKPI選定から、目標達成のために必要な施策の立案まで幅広く支援を受けられます。

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2026.09.14

輸配送業務改善

拠点をまたいだ配車組みや配送ルートの効率化など、高度な配車管理オペレーションの支援を受けます。複数拠点間における配車業務の一元管理をするために「物流コントロールタワー」機能の構築が必要です。

これを構築することで、輸配送の効率化やコスト削減、持続可能な物流の実現につながります。

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2025.11.25

人材育成支援

物流コンサルティングの中には、物流DXを担う人材の研修プログラムを提供している会社もあります。今後の物流課題の解決のためには、DX改革プラン策定から提案までできる物流DX人材の育成が必要です。

そのため、自走した物流DXリーダーを自社で育成していきたいと考える企業におすすめです。

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2025.12.08

安全運用支援

物流の現場には、事故や法令違反など様々なリスクが存在します。このようなリスクを把握し、予防策構築のために支援を行う物流コンサルティングもあります。

事故防止のためのドライバー教育、倉庫内の安全管理体制の整備、法令に関する教育などを行い、企業の社会的信頼維持へ向けたサポートを行います。

物流コンサルティングが今求められる理由

物流コンサルティングへの相談が増えている背景には、法規制の強化と物流コストの上昇という2つの構造的な変化があります。いずれも自社の努力だけでは避けられない外部環境の変化であり、対応の遅れがそのまま経営リスクにつながります。

改正物流効率化法とCLO(物流統括管理者)の選任義務

2026年4月から、改正物流効率化法(流通業務の総合的かつ効率的な実施の促進に関する法律)に基づく規制的措置が本格的に施行されました。荷主企業にとって最も影響が大きいのは、一定規模以上の事業者が「特定事業者」に指定され、物流の効率化に向けた中長期計画の提出や定期報告が義務づけられる点です。

特定事業者のうち、特定荷主および特定連鎖化事業者には、物流統括管理者(CLO:Chief Logistics Officer)の選任が義務づけられます。CLOは物流の現場責任者ではなく、事業活動に伴う物流の効率化を統括管理する役員クラスの立場であることが求められており、部門を横断して意思決定できる体制の整備が前提となります。

この義務には罰則も定められています。CLOを選任しない場合は100万円以下の罰金、選任等の届出を怠った場合には20万円以下の過料が科されることとされています。単に肩書きを置くだけでは足りず、物流を経営課題として扱う仕組みそのものを整える必要があるため、社内に前例のない企業ほど外部の知見を活用する意義が大きい領域です。

出典:国土交通省「物流効率化法 理解促進ポータルサイト」(CLOに関するページ特定事業者の指定に関するページ)2026年8月9日参照。法改正の全体像は改正物流効率化法と2026年問題でも解説しています。

物流コストの上昇が続いている

もう一つの背景は、物流コストの継続的な上昇です。日本ロジスティクスシステム協会(JILS)の「2025年度物流コスト調査報告書(概要版)」によると、全業種平均の売上高物流コスト比率は5.32%となり、6年連続で5%台が続いています。

上昇の要因は、トラック運賃の値上げと物流現場の人件費上昇です。いずれも需給構造に起因するものであり、荷主側の交渉努力だけで元の水準に戻すことは現実的ではありません。だからこそ、運び方そのもの、すなわち拠点配置や在庫配置、発注ロット、納品リードタイムといった前提条件の見直しが必要になります。こうした設計変更は部門をまたぐ調整を伴うため、社内だけで進めると停滞しやすく、第三者の分析と推進力が効果を発揮します。

出典:日本ロジスティクスシステム協会「2025年度物流コスト調査報告書(概要版)」(https://www1.logistics.or.jp/news/news-12744/)2026年8月9日参照。

物流コンサルティング会社に依頼するメリット

物流コンサルティングを依頼する上での主なメリットとして、
・コスト削減と効率化
・専門的な視点と知識の活用
・他社・他業界の事例活用
・システムの選定から運用までの支援
の4つをご紹介します。

コスト削減と効率化

自社で改善を試みても、組織の壁が弊害となり成果が出ないケースが多々あります。社内で物流コンサルティング人材を育成することも時間とコストがかかります。

しかし、課題解決のための豊富なノウハウを有している物流の専門家に依頼すれば、時間短縮につながるなど、コストや人の負荷を削減できます。これを投資と考えれば、将来のコスト削減や業務効率化につながります。

自社で取り組める施策を先に把握しておきたい場合は、物流コスト削減の具体策18選もあわせてご覧ください。

専門的な視点と知識の活用

物流コンサルティングを利用すれば、自社の課題が明確化になります。多くの物流課題の解決を支援してきた実績や、豊富な知識・経験・コネクションにより、潜在的な自社の課題を特定できます。

その上、第三者の立場であるため、組織内のしがらみや利害関係に縛られず、有益かつ本質的な提案が可能です。

他社・他業界の事例活用

他社の問題解決をしている物流コンサルティングなら、他社の戦略やベストプラクティスを活かし、さまざまな視点から解決策を提示することができます。

さらに、他業界で成功した事例を応用し、自社の課題を解決していくことも期待できます。

ベンダーの選定から運用までの支援

ベンダー(システムやマテハンなど)の選定や導入支援、運用をそれぞれ別の会社に依頼すると、ベンダー選定の本来の目的や運用方法の齟齬が生まれる場合があります。

ベンダーの選定から運用までを一貫して支援する物流コンサルティング会社に依頼することで、目的や運用方法に揺らぎが発生せず、迅速かつ的確に成果を出すことが可能です。

物流コンサルティングの費用相場と契約形態

物流コンサルティングの費用は、契約形態によって考え方が大きく異なります。まずは4つの契約形態の費用目安を一覧で確認し、自社の課題の性質と予算に合う形態を見極めてください。

契約形態費用の目安向いているケース
プロジェクト型体制と工数により変動。作業者レベルで人月100万円を下回る場合から、大手のパートナークラスで人月1,000万円を超える場合まで幅がある解決したい課題が明確で、実行までを一気通貫で任せたい場合
顧問契約(定額報酬)型月額5万円程度から、月額100万円以上まで企業タイプや対応回数により変動継続的に助言を受けながら社内で進めたい場合
時間制型1時間あたり1万円〜10万円程度論点が限定的で、まず専門家の見解だけ得たい場合
成果報酬型成果に応じて変動成果指標を明確に定義・測定できる場合

※費用の目安は、本記事内の各契約形態の解説に基づいて整理したものです。案件の条件によって大きく変動するため、実際の金額は各社の見積もりでご確認ください。

プロジェクト型

プロジェクト型契約は、ある特定の課題に対してそれを解決するまでの期間契約です。

プロジェクト単位で料金が設定されますが、期間、週当たり工数、役職、業種業態、タスク種別、戦略などの領域に応じて変動します。まずは見積もりを取り、比較することが大切です。

例えば大手コンサルティング会社のパートナークラスになると、人月単価は1,000万円を超えることもあります。逆に、作業者レベルでは100万円を下回ることもあり、体制や工数によって総額や平均単価は大きく変動します。

プロジェクト型の総額は「人月単価×投入人数×支援月数」で決まります。つまり会社間の見積もりの差は、単価そのものよりも体制と期間の設定から生まれます。同じ「拠点の再配置を検討したい」という依頼でも、シニアクラス1名が月2日だけ関与する体制と、マネージャー1名にコンサルタント2名が付いて常駐に近い形で関与する体制では、総額が数倍変わります。

費用を左右する条件は、次の3つに整理できます。1つ目は対象範囲です。「関東の1拠点の庫内作業」を見るのか、「全国10拠点の輸配送と在庫配置」まで広げるのかで、分析すべき対象量が変わります。2つ目は扱うデータの粒度です。月次の集計値を確認するだけの場合と、1年分の配送実績や伝票データを明細単位で突合する場合では、必要な作業量が大きく異なります。3つ目は成果物の範囲です。現状分析レポートの提出までとするのか、実行計画の策定や現場への定着支援まで含めるのかによって、支援月数が決まります。

複数社を比較する際は、総額の大小だけを見ないでください。体制表(担当者の役職と人数)、月あたりの想定稼働日数、提出される成果物の一覧、対象拠点数の4点を同じ条件に揃えたうえで並べることで、初めて価格の妥当性を判断できます。

顧問契約(定額報酬)型

顧問契約はコンサルタントが継続的にサポートするコンサルティング体制です。

相談内容に関係なく会社の現状を分析・改善策の提案をします。また、必要であればメールや電話で都度対応を依頼することもできます。料金相場は、企業タイプや回数により変動しますが、例えば個人で月額5万円のケースもあれば、月額100万円以上となるケースもあります。

時間制型

時間制契約では、コンサルタントの稼働に応じて報酬金額を決定します。スポットコンサルという単発型のコンサルでもあり、短期的なプロジェクトに適し、比較的低価格です。

一方で、一回の依頼で成果を出してもらうため、要望を伝える側にも知識が必要です。こちらもコンサルタントの役職や作業内容に応じて変動しますが、1時間あたり1万円から10万円程度になるケースがあります。

成果報酬型

成果報酬型契約は、プロジェクトの成果に応じて料金が決まります。成果が明確に測定でき、高いパフォーマンスが期待できる場合に適します。料金相場は、成果に応じて変動します。

ここで重要なのは、報酬額と成果額のバランスを見極めることです。何を根拠に成果とみなすのか、何と比較して成果とするのか、契約前にしっかりと定義付けしましょう。

費用対効果をどう見積もるか

コンサルティング費用を社内で承認してもらうには、支出ではなく投資として説明できる状態にしておく必要があります。おすすめしたいのは、次の3ステップで回収期間を算出する方法です。

第一に、自社の売上高物流コスト比率を計算します。年間の物流コスト総額を売上高で割るだけの単純な計算ですが、自社の数値を把握できていない企業は少なくありません。JILSの調査による全業種平均5.32%と比べることで、自社の位置づけが見えてきます。

第二に、削減余地を数%と仮定して年間削減額を試算します。第三に、その削減額とコンサルティング費用を比較し、回収期間を出します。例えば売上高100億円、物流コスト比率5%の企業であれば物流コストは年間5億円です。ここで3%の削減が実現すれば年間1,500万円の効果となり、1,000万円のプロジェクトであれば1年以内に回収できる計算になります。

なお、この数値はあくまで考え方を示すための試算例です。実際の削減余地は業種や現状の物流体制によって大きく異なるため、初期の診断フェーズで実データに基づいた試算に置き換えることを前提としてください。

失敗しない物流コンサルティング会社の選び方

物流コンサルティング会社を選ぶ上では、いくつかのポイントがあります。以下では、業界知見の有無、自社課題との適合、契約形態の適合、担当者との相性という順で判断基準をご紹介します。この順番は実際の検討プロセスと同じ流れになっており、上から順に確認していくことで候補を効率よく絞り込めます。

業界や業種に精通しているか

物流コンサルティング会社を選定する際には、自社の業界に精通し、実績や長年の経験があることが重要です。コンサルタントが得意な領域はその人の経験で大きく異なるため、適切な戦略や解決策を提案できる会社を選びましょう。

自社の課題解決に適しているか

物流コンサルティングは対応範囲が広く、自社の業界の経験があったとしても、企業ごとに抱える課題は多種多様のため、自社の課題を解決できるのか確かめる必要があります。

物流コンサルティング会社の過去の実績や評判を確認し、依頼内容と似た課題に取り組んだ経験があるかについて確認しましょう。

業務形態や料金体系が自社に適しているか

どのような契約形態・料金体系を選択できるのかという観点も重要です。料金体系では、継続的なアドバイスを受けたいなら顧問契約、短期的な課題を解決するなら成果報酬型、プロジェクト型を選択するのがおすすめです。

また、3PL型か4PL型など、自社に適している業務形態であるかも確認が必要です。なかには、物流業務の実務部分は担わず、戦略改革提案を専門とする業務形態も存在しますが、物流領域、いわゆるサプライチェーン領域は製造から販売までのバリューチェーンを包括し、それぞれのプロセスが密接に関連し合っています。

そのため、一気通貫で課題を解決できるプロジェクト型のサービスを提供している物流コンサルティング会社を選択するのがおすすめです。

担当者とのコミュニケーションが円滑か

物流コンサルティング会社の担当者とは、密にコミュニケーションを取る必要があります。

課題を丁寧に聞いてくれるか、レスポンスが早いか、説明がわかりやすいかなど、担当者とのコミュニケーションが円滑に行えるかという点も考慮しましょう。

信頼関係を築くことができる担当者であれば、意図した成果が出る確率も高まります。

相談する前に社内で決めておくべき3つのこと

同じ会社に依頼しても成果に差が出る最大の要因は、相談を始める前の社内準備です。次の3点を整えてから声をかけることで、初回提案の精度が大きく変わります。

1つ目は、解決したい課題を1つに絞ることです。物流コンサルティングは業界や業種によって必要な知識や解決方法が異なるため、課題が曖昧なままでは提案も総論に留まります。すでに課題が明確であれば、コンサルティングではなくシステム導入で解決できる場合もあり、選択肢を比較する余地が生まれます。まずは最も損失が大きい課題を1つ特定してください。

2つ目は、予算の上限と決裁ルートを確認しておくことです。フルサポートを受けると総額が数百万円以上、大手であればさらに高額になることも珍しくありません。上限額と、誰の承認で発注できるのかを事前に押さえておけば、提案段階で実現可能なスコープに調整でき、検討のやり直しを防げます。

3つ目は、社内の担当者と提供できるデータを用意しておくことです。配送実績、在庫データ、拠点別の物量など、分析の材料が揃っているかどうかで診断の深さが変わります。データが整備されていない場合でも、どこに何の情報があるかを把握し、社内で窓口となる担当者を決めておくだけで初動が大きく速まります。

物流コンサルティングサービス「Hacobu Strategy」

前述の通り、物流2024年問題への対応や物流DXの実現に向けて、物流に関わるすべての企業において、物流コンサルティング会社の支援が不可欠となっています。

物流コンサルティングサービスHacobu Strategyは、データドリブン・ロジスティクスの普及と持続可能な物流インフラの構築を目指し、経営戦略策定からテクノロジーを活用した実装まで、幅広く包括的な問題解決を支援します。中立型に分類されるサービスです。

データをもとにしたコンサルティング

Hacobu Strategyでは、定量的なデータ分析を重視しながらも、現場の声や業界の動向といった定性的な視点も取り入れ、複合的な観点から課題を捉えます。また、物流業界の経験豊富なデータサイエンティストが、机上の理論に留まらず、実際の現場で活用できる形でデータ解析・課題抽出・アクションの検討までサポートします。

戦略立案から実行まで一貫したサポート

物流現場での実務経験と、大手コンサルティングファームでの戦略立案の双方に精通したメンバーが多く在籍しています。そのため、大手ファーム同等の品質を担保しつつ、実行フェーズまで落とし込む一貫した支援が可能で、トータルコストを抑えたプロジェクト遂行を実現します。

また、単なる現場改善に留まらず社会最適を実現するためにCLOの意思決定を支える戦略立案もサポートします。

業界や行政動向を見据えた提案力

弊社のSaaS製品(業界トップシェア)の提供を通じて蓄積した業界知見を活かし、共同配送や共同センター設立など、企業間連携を含む幅広い提案が可能です。また、政策動向や規制の変化といった社会的背景についても継続的に情報収集、必要に応じて関係行政機関と連携を行い、即座にプロジェクトに反映することが可能です。

改正物流効率化法への対応についても、CLOの選任に向けた体制設計や、特定事業者に求められる中長期計画の策定支援を提供しています。法対応を単なる報告業務として処理するのではなく、物流改革の推進力として活かす設計をご提案します。

物流コンサルティング「Hacobu Strategy」の導入事例

Hacobu Strategyは、企業様の物流DXを支援しております。最後にHacobu Strategyの導入事例を紹介します。

キリンビバレッジ株式会社

キリングループは、物流の2024年問題対策を強力に推進しており、運送能力不足による「運びきる」体制の整備を経営上の優先課題と捉えていました。

物流課題の真の解決には、関係者間の協働が不可欠と考え、キリンビバレッジはHacobuを物流DXパートナーに選びました。

具体的な取り組みとして、キリンビバレッジとHacobuは、食品卸、小売事業者と連携したデータ連携の実証実験を実施しました。この実験では、PSI(生産・販売・在庫)計画を共有し、共通の需要予測に基づいて発注数量の平準化を図ることで、メーカー、卸、小売の3者にとってのメリットが得られることがわかりました。

2024年問題〜運べなくなるリスクを真剣に考えているか〜KIRINが物流パートナーにHacobuを選んだ理由〜

トラックド…

2026.05.20

秋田県と首都圏間の青果物の物流効率化 実証実験

物流2024年問題により、人口減少が進む地方から首都圏への長距離輸送においては、トラックドライバーの長時間労働の是正が喫緊の課題でした。そこで、秋田県トラック協会や国土交通省等が「首都圏向け青果物の物流効率化 実証実験」を2021年度より開始し、Hacobu Strategyはコンサルティングパートナーとして参画しました。

取り組みの一例として、これまで1台のトラックで行っていた集荷便と幹線便を分離し、別々のドライバーが担当することで、これまでの幹線便の削減を行い、適正な本数に最適化しました。

この結果、ドライバー総労働時間の約20%削減、ドライバーの時間当たりの売上額は約25%の向上を見込むことができました。単にドライバーの労働時間を減らすのではなく、物量を維持することで生産性を向上させることに成功しました。

3年間の実証実験で見えてきた2024年問題の解決策

目次1 ~収入を&…

2025.12.26

SBS東芝ロジスティクス株式会社

当時、SBS東芝ロジスティクス株式会社は、売上目標達成のための営業力底上げと、4PLソリューションの提案における物流以外の視点不足という2点が課題でした。そこで、Hacobu ACADEMYを受講し、実際のデータを使い実際に使える物流提案に落とし込むところまで、「とことん考える」研修を実施しました。

この結果、業務課題の解決に成功しました。血肉の通った4PLソリューションの提案が可能となり、さらに、営業の型ができ会社全体の営業力の底上げにつながる道筋を見つけられました。

詳細はSBS東芝ロジスティクス様の事例詳細でご覧いただけます。

株式会社サトー商会

東北地方の人口減少や地方衰退の流れに対応するため、業務用食品卸企業である株式会社サトー商会は、物流構造を見直すことに決断しました。 物流構造改革は全社を巻き込む大規模なプロジェクトであり、データを基に投資判断を行う必要があったため、Hacobu ACADEMYを受講しました。

この結果、構造改革におけるポイントを整理し、データ検証に基づいた納得度の高い「事業計画」を策定することができました。さらに、物流部門だけでなく営業・商品・ITなどの各部門の責任者が「物流は経営戦略」という共通認識をもつことができました。

詳細はサトー商会様の事例詳細でご覧いただけます。

物流コンサルティングに関するよくある質問

物流コンサルとは何ですか?

物流コンサルとは、荷主企業の物流業務を専門家が分析し、課題を特定した上で改善策の立案から実行までを支援するサービスです。拠点配置や輸配送の見直しといった実務改善から、物流を経営戦略に組み込む中長期の構想づくりまで、対応範囲は幅広く設定されています。近年は改正物流効率化法への対応やデータ活用を目的とした相談が増えています。Hacobuが提供する物流コンサルティングサービス「Hacobu Strategy」は、特定の物流会社やシステムの利用を前提としない中立型のサービスとして、戦略策定からテクノロジーを活用した実装、人材育成までを一貫して支援しています。

物流コンサルの大手はどこですか?

物流コンサルティング会社は、総合コンサル系、物流専業コンサル系、システムベンダー系、3PL・物流事業者附帯系の4タイプに分けられ、それぞれ得意なテーマが異なります。規模の大きさが自社の課題解決力に直結するわけではありません。経営戦略との接続を求めるのか、現場オペレーションの改善を求めるのかによって適した相手は変わるため、知名度ではなく自社の課題との相性で選ぶことをおすすめします。中立型に分類されるHacobu Strategyには、物流現場での実務経験と大手コンサルティングファームでの戦略立案の双方に精通したメンバーが在籍しており、経営戦略の策定から現場実装までを同一チームで担える点が特徴です。

中小企業でも物流コンサルティングは導入できますか?

導入できます。数百万円規模のプロジェクト型契約だけでなく、1時間単位で相談できる時間制型や、現状分析のみを切り出したスポット診断といった小さく始められる形態があります。まず特定の課題について専門家の見解を得て、投資判断がついた段階で支援範囲を広げる進め方が現実的です。Hacobu Strategyでも、自社の物流の状況を整理する段階からのご相談を受け付けています。

コンサルティング期間はどのくらいですか?

現状分析と課題の特定までであれば1〜3か月程度、実行支援まで含めると6か月から1年程度が目安です。拠点数やデータ整備の状況によって前後します。期間が長くなるほど費用も増えるため、診断フェーズと実行フェーズを分けて契約し、成果を確認しながら段階的に進める方法も有効です。Hacobu Strategyでは、データ分析による現状把握から実行フェーズの伴走までを一貫して設計するため、段階を分けた進め方にも対応できます。

Hacobu Strategyとはどのようなサービスですか?

Hacobu Strategyは、物流DXパートナーであるHacobuが提供する物流コンサルティングサービスです。データドリブン・ロジスティクスの普及と持続可能な物流インフラの構築を目指し、経営戦略の策定からテクノロジーを活用した実装までを包括的に支援します。特定の物流会社やシステムの利用を前提としない中立型に分類されるため、自社にとって最適な打ち手を公平な視点で検討できる点が特徴です。詳細はHacobu Strategyのページでご覧いただけます。

Hacobu Strategyは他の物流コンサルティング会社と何が違いますか?

Hacobu Strategyの違いは、データ分析と実行支援を同一チームで担う点にあります。物流領域の経験が豊富なデータサイエンティストが、データ解析から課題抽出、アクションの検討までを現場で使える形で支援し、大手ファーム同等の品質を担保しながら実行フェーズまで落とし込みます。さらに、業界トップシェアのSaaS製品の提供を通じて蓄積した知見を活かし、共同配送や共同センター設立といった企業間連携を含む提案が可能です。

Hacobu Strategyは改正物流効率化法やCLOへの対応も支援できますか?

支援できます。Hacobu Strategyでは、CLO(物流統括管理者)の選任に向けた体制設計や、特定事業者に求められる中長期計画の策定支援を提供しています。政策動向や規制の変化を継続的に情報収集し、必要に応じて関係行政機関と連携しながらプロジェクトに反映できる体制を備えているため、法対応を報告業務として処理するのではなく、物流改革の推進力として活かす設計を提案します。

Hacobu Strategyにはどのような支援実績がありますか?

キリンビバレッジ株式会社、SBS東芝ロジスティクス株式会社、株式会社サトー商会などの支援実績があります。秋田県と首都圏間の青果物の物流効率化 実証実験では、集荷便と幹線便を分離して幹線便を適正化し、ドライバー総労働時間の約20%削減と、ドライバーの時間当たり売上額の約25%向上を見込む成果を得ました。荷主企業単独の改善に留まらず、行政や業界団体を含む取り組みにも参画しています。

Hacobu Strategyへの相談はどのように始めればよいですか?

無料相談から始められます。解決したい課題が固まっていない段階でも、自社の物流コストや配送実績を整理するところからご相談いただけます。改革チームの主体性を尊重しながら、戦略と実行の両面から最適解を共に探すため、まずはHacobu Strategyの無料相談をご活用ください。

まとめ

本記事では、物流コンサルティングの費用相場、会社のタイプ別の違い、そして依頼前に社内で決めておくべきことをご紹介しました。費用は契約形態によって時間単位の数万円からプロジェクト単位の数千万円まで幅があり、まずは売上高物流コスト比率から削減余地を試算し、回収期間で判断することが投資としての妥当性を測る近道です。会社選びでは規模や知名度ではなく、4つのタイプのうちどこが自社の課題に適しているかを見極めてください。そして相談前に、解決したい課題を1つに絞り、予算と決裁ルートを確認し、分析に使えるデータを揃えておくことが成果を左右します。

物流コンサルティングは、自社の物流課題の解決と競争力強化に役立つ有効な手段です。Hacobu Strategyでは、改革チームの主体性を尊重しながら、戦略と実行の両面から最適解を共に探します。まずは自社の状況を整理する段階からでも構いませんので、Hacobu Strategyの無料相談をご活用ください。

監修:Hacobu Strategy Logistics Expert 黒田 将行

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コンサル転職エージェント | MyVision

著者プロフィール / 菅原 利康
株式会社Hacobuが運営し、物流の基礎知識や法律を分かりやすく解説するメディア「ハコブログ」編集長。マーケティング支援会社にて従事していた際、自身の長時間労働と妊娠中の実姉の過労死を経験。非生産的で不毛な働き方を撲滅すべく、とあるフレキシブルオフィスに転職し、ワークプレイスやハイブリッドワークがもたらす労働生産性の向上を啓蒙。一部の業種・職種で労働生産性の向上に貢献するも、物流領域においてトラックドライバーの荷待ち問題や庫内作業者の生産性向上に課題があることを痛感し、物流領域における生産性向上に貢献すべく株式会社Hacobuに参画。

クラウド物流管理ソリューション「MOVO(ムーボ)」のマーケティングを管掌し、荷主企業や物流事業者の業務デジタル化(DX)を推進。専門知識を活かし、ロジスティクス分野の専門誌への寄稿や、様々な業界団体での講演活動にも登壇。「最新ツールの普及」と「分かりやすい情報発信」の両面から、物流業界の課題解決に現場目線で取り組んでいる。 >>プロフィールを見る

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