求貨求車サービス10選|エージェント型・掲示板型で比較
求貨求車とは、荷物を運んでほしい荷主と、運べる車両を持つ運送会社やドライバーをつなぐ仕組みです。配送マッチングサービスとも呼ばれ、突発的な求車や帰り便の求貨など、荷物と車両の需給を調整するときに利用されます。
求貨求車サービスには、運営会社が調整するエージェント型、当事者同士で情報を交換する掲示板型、空き車両などを共有するシェアリングエコノミー型があります。本記事では、運送会社の配車担当者・経営層と荷主に向けて、3タイプの違い、主要10サービス、選び方、利用時の注意点を解説します。
荷物を送りたい企業や個人と、運びたい運送会社、ドライバーを直接つなぐ、そんな配送のマッチングサービスが近年注目を集めています。
配送マッチングサービスでは、ネット上で注文が可能なため、従来に比べ最適な配送事業者を選ぶことが容易になりました。
今回はそんな配送マッチングサービスのメリットと、それぞれのサービスの比較を株式会社Hacobuがご紹介します。
なお、チャーター便での配車受発注や配車管理に課題がありましたら、以下のサービスがおすすめです。記事を読む前に、まず以下の資料をダウンロードしてみてはいかがでしょうか。
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2025.12.26
もし、配送マッチングへの判断をご自身で行うことに不安がある場合は、外部の専門家に相談するのも有効な手段です。「Hacobu Strategy」は、データに基づいた物流課題の解決を支援するプロフェッショナルです。Hacobu Strategyの概要は以下ページをご覧ください。
求貨求車(配送マッチングサービス)とは
求貨求車と配送マッチングサービスは、荷物を探す運送会社と車両を探す荷主・運送会社を結び付ける同じ仕組みを指します。
荷物を送りたいユーザーと運びたい運送会社やドライバーをつなぐ仕組み
現在、さまざまな業界で広がりをみせているマッチングサービス。
スマホで気軽に利用できるものが多いので、近年大きく注目を集めています。
今回この記事で紹介するのは、荷物を運んでもらいたい依頼者(荷主)と、荷物を運びたい事業者(ドライバー)を繋ぐ配送のマッチングサービス。例えば、物量が増えて想定した車両台数では運び切れない時などは、マッチングサービスから事業者を選定して利用することが可能になります。
荷主だけでなく、元請事業者が協力運送会社を探す場合や、運送会社が空車に積む荷物を探す場合にも使われます。サービスによって対象車格、温度帯、利用資格、取引方法が異なるため、利用目的と条件を先に整理することが重要です。
「求貨」と「求車」はそれぞれ何を指すか
「求貨」は運ぶ荷物を探すこと、「求車」は荷物を運ぶ車両を探すことです。立場を分けると次のように整理できます。
- 求貨:空いている車両を持つ運送会社が、積載する荷物や帰り荷を探すこと
- 求車:荷物がある荷主や元請事業者が、条件に合う車両・運送会社を探すこと
同じ会社でも、荷物はあるが車両が足りない日は求車側、自社車両に空きがある日は求貨側になります。求貨求車サービスは、日付、発着地、車格、荷姿、温度帯などを照合し、双方の条件が合う取引先を探しやすくします。
荷主・運送会社それぞれのメリット
荷主は必要なときに車両を探しやすくなり、運送会社は空車回送や帰り便の空きを荷物で埋めやすくなります。
緊急で配送を依頼したい時に空いた車を手配できる
小口の荷物であれば宅配便で即日送ることができますが、トラック1台分を必要とするような量の荷物ともなるとそうはいきませんよね。
配送マッチングサービスを利用すれば空いた車両をオンデマンドで見つけることができるので、緊急の案件でも配送可能なドライバーをすぐに手配ができます。
また、運送会社を営んでいる場合、対応が難しい案件を外部のパートナー企業に委託する、というケースも多いのではないしょうか。そんな時もマッチングサービスを利用すれば、即座に条件にかなった車両を調達することが可能になります。
トラック1台分の荷物を急いで運びたいときは、求貨求車サービスを通じて、希望する日時・地域・車格に対応できる車両を探せます。ただし、空車状況や輸送条件によっては、希望どおりに手配できない場合もあります。
運送会社が自社で対応できない案件を外部のパートナー企業に委託したい場合にも利用できます。既存の取引先だけで車両を確保できないときの、候補先を探す手段の一つです。
積み替え・混載に伴うリスクを抑えやすい
チャーター便は、他の荷物との混載や積み替えを減らせる場合があります。ただし、事故・渋滞・車両故障・誤配送などを防ぐものではなく、紛失や遅延が起きないことを保証するものではありません。
直接交渉型では仲介者を介さず取引できる場合がある
掲示板型など一部のサービスでは、荷主や運送会社が相手と直接交渉して取引できます。ただし、サービス利用料・会費・成約手数料などがかかる場合があり、求貨求車サービス全般で中間コストがなくなるとは限りません。料金と費用負担者を事前に確認しましょう。
ただし、運営会社が仲介するサービスや月額料金・手数料が発生するサービスもあります。費用の有無と負担者はサービスごとに異なるため、契約前に要問い合わせです。
運送会社側は、納品後の帰り便に荷物を積んだり、繁閑差で空いた車両に案件を割り当てたりすることで、空車で戻る距離を減らせる可能性があります。効果を確認する指標の一つが実車率で、実車走行距離÷総走行距離×100で算出します。積載効率とは異なる指標のため、目的に応じて使い分け、求貨求車の利用前後で比較しましょう。
関連記事:積載効率とは?計算方法と向上策
求貨求車サービスの3つのタイプ
求貨求車サービスは、運営会社の関与方法によって、エージェント型、掲示板型、シェアリングエコノミー型に分けられます。型の名称は厳密な業界統一定義ではありませんが、誰が相手を探し、誰が条件を調整し、トラブル時に誰が窓口になるかを整理する軸として役立ちます。
エージェント型
エージェント型は、運営会社の担当者が荷主と運送会社の間に入り、輸送条件に合う車両や荷物を探す方式です。車格、荷姿、温度帯、集荷・納品時間などの条件調整を任せやすく、突発的な求車や複雑な案件にも対応しやすい点が特徴です。
自社で候補先へ一社ずつ連絡する手間を減らしたい会社や、既存ネットワークだけでは車両を確保しにくい会社に向いています。一方、仲介や調整の対価として費用が発生する場合があります。料金体系・手数料はサービスごとに異なるため、具体額・率は要問い合わせです。
掲示板型
掲示板型は、荷物情報と空車情報を会員が登録・検索し、条件の合う相手と直接やり取りする方式です。発着地や車格などで候補を探せるため、電話だけで新規取引先を探すより情報収集を効率化できます。
自社で取引条件を判断でき、日常的に求貨・求車を行う運送会社に向いています。運営会社や協同組合が取引を支援する仕組みを持つ場合もありますが、相手の許可、保険、実績、責任範囲を自社で確認することが基本です。掲載情報の更新日時も確認してください。
シェアリングエコノミー型
シェアリングエコノミー型は、稼働していない車両、ドライバーの空き時間、倉庫スペースなどの余剰資源を共有し、必要な人へつなぐ方式です。スマートフォンやWeb上で依頼し、近くで対応できる車両やドライバーを探すサービスが代表例です。
小口・緊急配送や荷量の波動に合わせて配送力を補いたい会社に向いています。対応エリア、車格、荷物のサイズ・重量、補償、キャンセル条件がサービスごとに異なるため、依頼前に条件を確認する必要があります。
| タイプ | 仕組み | 向いている会社 | 手数料の考え方 |
|---|---|---|---|
| エージェント型 | 運営会社が条件を聞き、荷物と車両を調整する | 探索・交渉の手間を減らしたい会社、複雑な条件の輸送を依頼したい会社 | 仲介・調整費用を含む場合がある。要問い合わせ |
| 掲示板型 | 会員が荷物・空車情報を登録し、相手と直接交渉する | 自社で相手と条件を確認でき、継続的に求貨・求車する会社 | 会費制などがある。具体的な料金は要問い合わせ |
| シェアリングエコノミー型 | 空き車両や空き時間などの余剰資源を共有する | 小口・緊急配送や繁閑差への対応力を補いたい会社 | 依頼・運行条件により異なる。要問い合わせ |
主要な求貨求車サービス10選
主要な求貨求車サービス10選を、運営会社、型、公式サイトで確認できる特徴、向いている会社の順で紹介します。他社サービスの優劣を示すものではありません。手数料・料金は契約条件で変わるため、各社へお問い合わせください。
サービス情報の参照・公式サイト再確認日:2026年10月18日
トランコムの求貨求車サービス(トランコム株式会社)
運営会社:トランコム株式会社 型:エージェント型
トランコムの求貨求車サービスは、配車専門スタッフが荷主・運送会社の条件を聞き、荷物と空きトラックを調整するエージェント型のサービスです。公式サイトでは、約1万社の輸送パートナー、全国約50拠点、約600名のアジャスターを案内しています。車格・商材などの条件調整を任せたい荷主や運送会社に向いています。費用は要問い合わせです。
公式サイト:トランコム「求貨求車サービス」
WebKIT2プラス(日本貨物運送協同組合連合会)
運営:日本貨物運送協同組合連合会 型:掲示板型(組合介在型)
WebKIT2プラスは、全国のトラック運送事業者と協同組合向けの求荷求車情報ネットワークです。荷物・車両情報を検索し、帰り荷の確保、融通配車、積み合わせ輸送などに活用できます。取引は会員同士で行い、運賃の請求・支払いは所属協同組合を介します。利用にはトラック協会会員であることと、KIT参加協同組合への加入が必要です。組合の枠組みで継続的に求貨・求車したい運送会社に向いています。
公式サイト:WebKIT2プラス
ハコベルの運送手配サービス(ハコベル株式会社)
運営会社:ハコベル株式会社 型:エージェント型
ハコベルの運送手配サービスは、荷主の輸送条件に応じて運送会社を手配するサービスです。公式サイトでは、軽貨物から一般貨物までの運送手配を案内しています。自社の車両や既存の協力会社だけでは対応しにくい荷物の手配を相談したい荷主・元請事業者に向いています。対応車種・エリア・契約条件は、依頼前に公式サイトで確認してください。
公式サイト:ハコベル
みんなのコンパス(トランコム株式会社)
運営会社:トランコム株式会社 型:掲示板型(セルフサービス型)
「みんなのコンパス」は、とらなびのWebサービス上で荷物情報や空車情報を登録・検索できる求貨求車サービスです。帰り荷などの候補を自社で探したい運送会社に向いています。配車専門スタッフが条件を調整するトランコムの求貨求車サービスとは、マッチング方法が異なります。公式サイトでは無料で利用できるサービスとして案内されています。利用条件は公式サイトで確認してください。
公式サイト:とらなび「みんなのコンパス」
物流掲示板ONLINE(物流ウィークリー)
運営:物流ウィークリー 型:掲示板型
物流掲示板ONLINEは、求荷、求車、自社PR、倉庫・物流センター、車庫などの情報を地域別・用途別に探せる掲示板です。公式サイトでは、運送会社が仕事や協力会社を探す投稿を閲覧できます。地域や車格などの候補先を広く探したい運送会社に向いています。掲示情報の更新日と募集状況を確認し、許可・保険・契約条件は当事者間で確かめてください。料金や利用条件は要問い合わせです。
公式サイト:物流掲示板ONLINE
トラボックス(トラボックス株式会社)
運営会社:トラボックス株式会社 型:掲示板型
トラボックスは1999年にサービスを開始した物流のネットワークです。運送事業者が月額会費を支払ってトラボックスの会員になると、荷物を運んでほしい荷主からの情報をサイト上でキャッチし、条件に合う案件を受注する、という仕組みになっています。荷主と運送事業者が直接やりとりを行うため、車両を探したり、見積もりを出したりといった作業はそれぞれが行う必要があります。
公式サイトでは、運送会社同士が荷物情報と空きトラック情報を探し、会員同士で直接交渉する求荷求車サービスとして案内されています。日常的に荷物・空車情報を探し、自社で条件交渉できる運送会社に向いています。費用は最新条件を要問い合わせです。
公式サイト:トラボックス
PickGo(ピックゴー、CBcloud株式会社)
運営会社:CBcloud株式会社 型:シェアリングエコノミー型(荷主選択型プラットフォーム)
PickGoは軽貨物に加え、2t・4t・10tなどの一般貨物車両の手配にも対応しています。依頼内容やエリアによって利用できる車両は異なるため、希望する車格の対応状況を依頼前に確認してください。
公式サイトでは、依頼者が登録ドライバーの車両や評価、集荷可能日時などを比較して選べる仕組みを案内しています。小口・緊急配送から車格を指定したチャーター便まで、配送力を補いたい企業・個人に向いています。対応車種・エリア・費用は依頼条件ごとに確認してください。
公式サイト:配送プラットフォーム「ピックゴー」
DIAq(ダイヤク、株式会社セルート)
運営会社:株式会社セルート 型:シェアリングエコノミー型
公式サイトでは、軽四輪、バイク、自転車・原付・小型二輪を選択でき、東京23区、横浜市、大阪市、福岡市、名古屋市をサービスエリアとしています。自転車便は税込800円からで、近距離の小口・緊急配送をスマートフォンやPCから依頼したい企業・個人に向いています。料金は車種や条件で変わるため、依頼時の見積もりを確認してください。
公式サイト:DIAq(ダイヤク)
キャリーオン(キャリーテック株式会社)
運営会社:キャリーテック株式会社 型:掲示板型
CARRY ON!は、許可・登録を受けた運送事業者向けの求荷・求車マッチングサイトです。会員は荷物や空きトラックの情報を探し、条件に合う相手へオファーできます。運営会社はキャリーテック株式会社です。車格などの対応条件は案件ごとに公式サイトで確認してください。
運送会社間で荷物・車両情報を探し、運送条件を直接確認できる事業者に向いています。成約前に運賃、実運送事業者、再委託の可否などを確認してください。利用条件・料金は公式サイトで確認が必要です。
公式サイト:CARRY ON!
ハコブリッジ(リンクスマイルジャパン株式会社)
運営会社:リンクスマイルジャパン株式会社 型:エージェント型
ハコブリッジは、軽車両から一般大型車両まで、常温・冷蔵・冷凍の配送に対応するビジネス向けサービスです。Web・電話・FAXで注文でき、24時間365日のオペレーター対応を案内しています。温度帯や車格を指定して配送を依頼したい企業に向いています。料金は距離・時間・条件に応じて確認してください。
公式サイト:ハコブリッジ
| サービス | 運営会社・運営主体 | 型 | 主な特徴 | 向いている会社 |
|---|---|---|---|---|
| トランコムの求貨求車サービス | トランコム | エージェント型 | 配車専門スタッフが条件を調整 | 複雑な輸送条件の探索・調整を任せたい会社 |
| WebKIT2プラス | 日本貨物運送協同組合連合会 | 掲示板型(組合介在) | 協同組合を介した求荷求車ネットワーク | 参加条件を満たすトラック運送事業者 |
| ハコベルの運送手配サービス | ハコベル | エージェント型 | 軽貨物から一般貨物までの運送手配 | 自社だけでは対応しにくい輸送の手配を相談したい荷主・元請 |
| みんなのコンパス | トランコム | 掲示板型(セルフサービス型) | 荷物・空車情報を登録・検索できる | 自社で帰り荷などを探したい運送会社 |
| 物流掲示板ONLINE | 物流ウィークリー | 掲示板型 | 地域・用途別の求荷・求車情報 | 候補先を広く探したい運送会社 |
| トラボックス | トラボックス | 掲示板型 | 会員同士の直接交渉 | 継続的に荷物・空車を探す運送会社 |
| PickGo | CBcloud | シェアリングエコノミー型(荷主選択型プラットフォーム) | 車両や評価などを比較して配送パートナーを選べる | 緊急配送や車格指定のチャーター便を利用したい企業・個人 |
| DIAq | セルート | シェアリングエコノミー型 | 軽四輪・バイク・自転車等に対応 | 小口・緊急配送を依頼したい企業・個人 |
| キャリーオン | キャリーテック | 掲示板型 | 運送事業者向け、荷物・空きトラックの検索とオファー | 直接条件を確認できる運送会社 |
| ハコブリッジ | リンクスマイルジャパン | エージェント型 | 軽車両から大型、常温・冷蔵・冷凍に対応 | 温度管理や緊急対応が必要な会社 |
求貨求車サービスを使う前に知っておきたい注意点
求貨求車サービスは候補先を探す手段であり、取引相手の信頼性、契約条件、責任分担まで自動的に保証するものではありません。型ごとに運営会社の関与範囲が異なるため、成約前の確認項目を社内で標準化しましょう。
相手の運送会社が本当に運んでくれるかの見極め
掲示板型では、候補先の許可、保険、実績、連絡体制を自社で確認することが基本です。少なくとも次の項目を確認し、確認結果を案件記録に残してください。
- 一般貨物自動車運送事業など、依頼内容に必要な許可・登録と許可番号
- 貨物賠償責任保険などの加入状況、補償上限、免責条件
- 対象車格・温度帯・荷姿の輸送実績と、事故・遅延時の連絡窓口
- 実際に運送する事業者名、車両、再委託の有無
元請事業者は、誰が実運送を担うかを成約時に確かめることで、依頼後の認識違いを減らせます。
関連記事:実運送体制管理簿とは
トラブルが起きたときに誰が責任を負うか
荷物の破損・紛失・遅延が起きたときの窓口と責任範囲は、サービスの型と契約関係で異なります。エージェント型でも運営会社が運送契約の当事者になるとは限らず、掲示板型では荷主・元請と運送会社が直接契約する場合があります。
発注前に、運送契約の当事者、運賃・附帯作業、キャンセル、遅延、荷役中の事故、貨物保険、再委託の条件を書面で確認してください。トラブル発生時の一次連絡先と証拠の残し方も決めておく必要があります。
関連記事:傭車とは?費用相場と注意点
情報の鮮度と、多重下請けにならないための注意
掲示板の荷物・空車情報は、掲載後に成約済みになっていたり、条件が変更されていたりする場合があります。更新日時を確認し、発着地、日時、車格、荷姿、運賃、附帯作業を相手へ再確認してから確定してください。
受けた運送を別事業者へ又貸しし、さらに再委託が重なると、実運送事業者が見えにくくなります。再委託の可否と回数、実際に運ぶ事業者、連絡経路を契約時に確認し、依頼先任せにしないことが重要です。
関連記事:物流の多重下請け構造とは
自社に合う求貨求車サービスの選び方
自社に合う求貨求車サービスは、求貨・求車のどちらが主目的か、探索と交渉をどこまで自社で行うか、対象車格・エリア・温度帯を満たすかで選びます。候補サービスには同じ輸送条件を提示し、対応範囲と総費用を比較してください。
荷物を探したいのか、車を探したいのかで選ぶ
荷物を探す運送会社は、帰り便の発着地、空車日時、車格、温度帯に合う案件数と検索性を確認します。車を探す荷主・元請事業者は、希望日時・地域での手配力、特殊車両や温度管理への対応、緊急時の連絡体制を確認します。
求貨と求車の両方を行う運送会社は、荷物情報と空車情報を同じ画面で扱えるか、成約履歴を残せるかも判断軸です。まず直近1か月の案件を「求貨」「求車」「既存取引で完結」に分類すると、必要なサービス像を具体化できます。
手数料の負担と手間のバランスで選ぶ
エージェント型は、候補探索や条件調整を任せやすい一方、仲介・調整に関する費用が発生する場合があります。掲示板型は、自社で検索・連絡・相手確認を行う分、担当者の工数を見込む必要があります。
比較時は、月額料金や手数料だけでなく、「候補検索時間+電話・メール時間+契約確認時間+トラブル対応時間」も含めてください。各サービスの具体的な費用は契約条件で異なるため要問い合わせです。
求貨求車だけでは解決しない配車業務の課題
求貨求車は外部の荷物と車両をつなぐ仕組みであり、日々の配車計画、案件割当、運行進捗、請求などの配車業務全体を自動的に効率化するものではありません。求貨・求車で取引先が見つかっても、社内の配車表や連絡が紙・電話・表計算のままなら、転記や確認の負担は残ります。
「外部リソースを探す課題」と「社内の配車業務を管理する課題」を分けて、必要に応じて求貨求車サービスと配車管理の仕組みを組み合わせることが重要です。
関連記事:配車システムとは?導入事例と選び方
配車担当者の経験と勘に依存している問題
求貨求車サービスを導入しても、どの案件をどの車両へ割り当てるかが担当者の記憶や人脈だけで決まる状態は残ります。担当者が不在になると判断理由が分からず、過去の運行実績を次の配車に活かせません。
案件、車両、ドライバー、協力会社、時間制約、積載条件を共通の配車表で管理し、変更履歴と判断条件を残す必要があります。まずは配車時に確認している条件を洗い出し、他の担当者でも同じ順序で確認できるチェックリストにします。
関連記事:配車業務の属人化を解消するには
帰り便・空車回送を根本的に減らすには
求貨求車は個別の空車に荷物を見つける手段ですが、帰り便や空車回送を継続的に減らすには、往復の物量と運行計画をまとめて設計する必要があります。発着地別・曜日別に空車回送を集計し、繰り返し発生する区間を特定してください。
特定区間で安定した荷量を確保できる場合は、複数荷主の荷物をまとめる共同配送や、長距離運行を複数のドライバー・拠点でつなぐ中継輸送も選択肢です。求貨求車、共同配送、中継輸送は目的が異なるため、単発対応と恒常対策を分けて検討します。
関連記事:共同配送とは?メリットと事例
求貨求車に関するよくある質問
求貨求車の意味、費用、主要サービスの違い、荷主の探し方について、導入検討時に確認されやすい点をまとめます。サービスの利用資格、対応エリア、車格、料金、運営会社の関与範囲は変更される場合があるため、契約前に各公式サイトと提供会社へ確認してください。
求貨求車とは何ですか?
求貨求車とは、荷物を探す運送会社と、車両を探す荷主・元請事業者をつなぐ仕組みです。「求貨」は空車に積む荷物を探すこと、「求車」は荷物を運ぶ車両を探すことを指します。配送マッチングサービス、求荷求車システムなどの名称で提供されています。
求貨求車サービスは無料で使えますか?
無料で閲覧・登録できるサービスもありますが、すべての求貨求車サービスが無料ではありません。エージェント型は仲介・調整費用、掲示板型は会費、シェアリングエコノミー型は配送依頼ごとの料金などが発生する場合があります。費用の負担者と具体的な条件は各社へ要問い合わせです。
トラボックスとWebKIT2の違いは何ですか?
トラボックスは会員同士が直接交渉する求荷求車サービス、WebKIT2プラスは協同組合が介在する求荷求車ネットワークです。WebKIT2プラスはトラック協会会員かつKIT参加協同組合への加入が利用条件です。両サービスとも荷物・空車情報を扱いますが、加入条件、精算、取引支援の仕組みが異なります。
運送業で荷主を探すにはどうすればよいですか?
運送業で荷主を探す方法には、求貨求車サービスへの登録、既存取引先からの紹介、対象地域・商材を絞った営業、協同組合への参加などがあります。求貨求車サービスを使う場合は、自社の車格、温度帯、対応地域、許可、保険、実績を整理し、条件に合う荷物情報へ連絡します。運賃だけでなく、荷役、待機、支払い、再委託の条件も確認してください。
まとめ
求貨求車サービスは、運営会社が調整するエージェント型、会員同士で情報交換する掲示板型、空き車両・空き時間を共有するシェアリングエコノミー型に整理できます。探索や交渉を任せたいのか、自社で相手を選びたいのかによって適する型は変わります。
自社が荷物を探す「求貨」側か、車両を探す「求車」側かを明確にし、車格、エリア、温度帯、利用資格、運営会社の関与範囲、担当者の手間を同じ条件で確認してください。
なお、自社でマッチングサービスの開発を検討している方は、マッチングアプリの費用相場や必要機能を詳しく解説したこちらの記事も参考になります。
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