物流ビッグデータ・ガバナンスの取組み

         

「運ぶを最適化する」をミッションとして、企業間物流の最適化を目指す株式会社Hacobu(以下「当社」)は、サプライチェーン全体の最適化の実現に向けて、個社の枠を越え、公正性・客観性を確保しつつ物流ビッグデータの活用を進めるために、様々な取り組みに注力しています。

●物流ビッグデータの活用において存在する懸念点


物流ビッグデータの活用にあっては以下の2つの懸念が存在すると思料します。
・物流ビッグデータ活用によって自社データの秘匿性が損なわれるおそれ
・物流ビッグデータをシステムに蓄積する会社が不当に利益を得るおそれ
当社は、2つの懸念を払拭しながらサプライチェーン全体の最適化を実現するために、物流ビッグデータ活用についてのガイドラインを策定し、それを遵守するための体制を構築しています。

●ガイドライン


・クライアント企業様は、MOVOプラットフォーム上で自社データを自由に取り扱うこと、またデータをダウンロードするなどして活用できることができます。

・当社は、クライアント企業様のデータの重要性を理解し、安全管理措置を徹底するなど強固なセキュリティを確保しています。

・物流ビッグデータ活用についてのガイドライン(https://hacobu.jp/news/2150/)

1. ステークホルダーとの対話とガイドラインの継続的な見直し

  1. Hacobuは物流ビッグデータ活用に関して、サプライチェーン全体の最適化という社会益とステークホルダーの個社益の両立を目指して、ステークホルダーの皆様との対話を進めてまいります。
  2. ステークホルダーの皆様との対話やビッグデータ活用に関する社会通念の形成や事例の蓄積などを踏まえ、必要に応じて本ガイドラインを見直し、継続的に進化させていきます。

2. データ・ポータビリティの確保

  1. 会員企業がMOVOプラットフォーム上のアプリケーションを操作することで生成したデータ(1次データ)は、アプリケーション上のデータ・ダウンロード機能を利用して会員企業のローカル環境にダウンロードすることができます。
  2. ダウンロードした1次データは、会員企業の裁量で自由に活用することができ、会員企業はHacobuと関係のない第三者に当該1次データを提供することも可能です。

3. 1次データ秘匿の保証

  1. Hacobuは、1次データを、当該1次データを生成した会員企業の承諾を得ることなく、当該会員企業以外の会員企業や株主、業務提携を行った事業者に提供することはありません。

4. Hacobuの1次データアクセス

  1. Hacobuは、利用規約に従って、当該会員企業の1次データにアクセスし、分析を行うことがあります。分析した結果は、当該会員企業のみに提供し、当該会員企業の承諾を得ることなく、それ以外の会員企業や株主、業務提携を行った事業者に提供することはありません。
  2. Hacobu社員による会員企業の1次データへのアクセスについては、アクセス権を設定して管理し、業務上必要とする社員にのみアクセス権を付与します。
  3. 1次データへのアクセスログを記録していきます。
  4. アクセス権を付与された社員がダウンロードしたデータの取り扱いは、ISMS(ISO27001)に準拠します(2019年3月取得済)。

●推進体制


・当社は、MOVOサービスの提供にあたりクライアント企業様のデータを厳重かつ慎重に取り扱います。サービス提供やデータ分析等を行うにあたり、当社内でのアクセス権を厳格に管理するとともに、アクセスログを取得し、不正なアクセスといった事態がないかについて継続して確認を行っています。

・また、データセキュリティにかかる取り組みについて、経営メンバーで構成する経営会議や情報セキュリティ委員会といった重要会議において、モニタリング及び検証を進めるとともに、これらの取り組みについては、外部の視点を持った社外取締役及び社外監査役の監督、監査を受けています。

関連リンク

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