在庫コストの削減方法

在庫コストを削減するポイントは、「不必要な商品を保管しない」「市場が必要とする商品だけを、必要とする場所に、必要な数量だけを保管すること」です。在庫管理は無駄を見つけて、最小限の物流にすることですが、重要なことは「まずその商品は本当に在庫する必要があ るのか?」ということから考えることです。
不良品を処分する
在庫の中で必要な商品と不必要な商品を分け、不必要な商品は廃棄します。何らかの理由で長期にわたり、売れないまま残っている不動在庫は、まずは値引きしてでも売れないかを検討します。それでも売れない場合は廃棄処理の決断をし、無駄な保管料を削減します。
欠品を抑制する
欠品を起こすと、 顧客との信用を失うだけではなく、緊急の輸送体制を敷くなどイレギュラーな業務に対応する必要が出てきます。チャーター便などで緊急配送するなど、通常なら発生しないはずの荷役料などの余分なコストが発生してしまいます。
売れるものと売れないものに分ける
全ての商品の管理に時間をかけるのではなく、売れているものに重点を置いて管理をします。ABC分析で区分し、売上高が全体の売上高に占める割合によって、3つに分けて管理します。
売れないものには手間をかけない
売れないものは、欠品になるリスクは低いです。在庫管理の手間をかけ、分析するのは売れている商品に集中すると良いでしょう。
仕入れ条件を見直す
1回あたりの発注量、リードタイムなど諸条件を見直します。これは多すぎず、少なすぎ、適正な在庫を維持するためです。売上、入庫、出庫のデータを把握して、売れ具合によって発注方式を使い分けて在庫を減らすこと、少ない量を発注回数を増やし、発注から入荷までのリードタイムを短くすることです。
適正在庫を考える
市場の動きに合わせて、売れるものだけ売れる量を生産発注すれば良く、基本的には安全在庫は不要です。
無駄な在庫が減るこ とで、倉庫の作業員の負担が減り、 現場作業の効率化が図れます。 また欠品も減少するため、顧客満足度が向上します。
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