CASE STUDY
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化学業界のあるべき物流の姿とは?〜トクヤマ現場見学ツアーリポート〜

日頃からMOVOを活用いただいている大手化学メーカーのトクヤマ様にて、化学業界から複数の物流担当者を現地へお招きいただき、現場見学ツアーを開催いただきました。

ディスカッションパートも含め、化学物流のあるべき姿を業界全体で考える第一歩となったツアーの様子をご紹介いたします。

なぜトクヤマ様は、同業他社へ見学ツアーをOKしてくれたのか?

株式会社トクヤマは、セメントやさまざまな化学製品をはじめ、半導体用多結晶シリコンや電子工業用高純度薬品を中心とする半導体関連製品のICT分野、プラスチックレンズ関連材料や歯科器材などのライフサイエンス分野、資源環境事業などを含む環境分野を主なフィールドとして製造・販売事業を展開されています。

見学の様子

化学業界においては、令和の世においても旧時代からの個者個別なアナログ運用が常態化しているうえ、危険物の扱いや特殊車両のニーズなどから様々な制約の中で非効率かつ属人的な物流業務が行われてきました。

化学業界こそ、物流をコストではなく機能として、”なるべく安く運ぶ”以外の付加価値をつけていく必要性がある」

そのためには”標準化”が不可欠で、10年後も通用する物流体制を作るには、荷主が積極的にリードしていく必要がある。それをHacobuとともに業界全体で走っていかなければいけないという使命感がある」

そんな思いから、現場を見て実際に効果を感じてもらうことで、意識改革につなげてもらいたいと現場見学ツアーを開催してくださりました。

現場見学

今回のツアーには、4社の企業にご参加いただきました。(五十音順)

宇部物流サービス株式会社、AGC株式会社、双日株式会社、センコー株式会社

トラック予約受付サービス MOVO Berthを使用している受付の現場

MOVOを使っている実際の現場を見せていただきながら、

  • 現場での安全対策
  • 運用定着のための背景とルール
  • 基幹システムとの使い分け
  • 繁忙期閑散期の運用の工夫
  • 毎日の流れ
  • 関係者からの評判

など、同業界ならではのさまざまなご質問にお答えいただきました。

導入前のアナログな運用をしていた頃と比較すると、車両待機の解消はもちろんのこと、ドライバー受付対応の無人化や、データを共通言語にリアルタイムに状況共有できることの利点も、導入効果として大きいということが実感できました。

また、導入後に輸送会社の8割から肯定的な反応をいただけたという話も、参加企業の皆様の興味を大きく惹いていました。

ディスカッション 〜化学業界のあるべき物流の姿について〜

現場見学の後は会議室にて、化学業界のあるべき物流の姿について、トクヤマ様・ツアー参加企業様・Hacobuでディスカッションをしました。

物流危機において化学業界として安全・安定・効率的な輸配送を維持するためにはどうすれば良いか、という論点を中心に、参加者のみなさんから活発な意見が飛び交いました。

特に盛り上がったポイントとしては、以下の3つです。


個別最適ではなく、全体最適を目指すべき

  • これまで積み上げて作ってきた仕組みが複雑化しており、持続可能性がない。シンプルにする必要がある。
  • 現在乗り越えるべきハードルが複数ある。 例「これまでの商習慣」「メーカーと物流の立場の違い」「国の方針の曖昧さ」「業界全体の高齢化」

まずは可視化、そして標準化が必要

  • 全体最適を目指すには、各社がバラバラかつ複雑な運用を行っている現状のままではダメで、各社の日々の業務をいかにシンプルに標準化していけるかが重要。
  • 化学業界では伝票やパレットの規格なども各社千差万別で、他の業界と比較しても運び方や運用の標準化をリードする存在がまだ確立していない。
  • 運用を標準化するためには、まず属人化したアナログな業務をデジタル化して可視化していく必要がある。その上で標準化を模索していく流れになると認識している。

BtoC物流と比較して、BtoB物流が正しい認識、言及をされていないことが多い

  • 2024年問題に焦点を当てて、業界全体を変えていきたい
  • 改善へのひっ迫感に影響するので、定期的にディスカッションしていきたい

物流危機を乗り越えるためには、個社ではなく業界全体で協調して物流機能を共有し最大活用していくことが必須になります。

各荷主や配送事業者を結びつけるプラットフォームはMOVOの存在に大きな期待を持てますが、同時に運用や規格の標準化も目指さなければ業界全体の物流最適化を図ることはできないということが共通認識となりました。

国交省、経産省、化学業界の基幹システムを担う企業を巻き込んで、今後も議論を続けていきたい、とディスカッションは締め括られました。

化学業界に関わる全ての荷主企業及び配送事業者を対象として、今回のディスカッションで議題に上がったような運用や規格の標準化を図るための議論を全体で行い、統一化や共同配送などの取り組みを生み出す場として業界の全体最適化に寄与することを趣旨としています。

化学業界のあるべき物流のビジョン実現に向けて、議論の輪は更なる拡がりを期待できそうです。

参加された方の感想

参加者の方の感想を一部抜粋してご紹介します。

実際にMOVOを活用して課題解決できている現場を確認できて非常に参考になった。また、自社以外の物流現場を見ることで、自社の改善のヒントも得られた。

化学工場(同業者)の工場見学として機会を設けて頂き、大変感謝しております。 MOVOの運用状況確認においては、まだまだ課題は多そうでしたが、同じ悩みを持ちながら出来るところから改善に取り組む姿勢に共感致しました。

小さな対象範囲でもツールを導入して使って行くことも大事だと、現場を見学させて頂いて改めて実感しました。

関連情報

MOVOについて知りたい方はこちらのページからお問い合わせください。

参考情報

トクヤマ様のMOVO活用事例は以下の記事に掲載されております。

輸送会社の8割が満足。データで会話できるメリットも 化学業界でのMOVOの広がりを実感

丸投げだった運行計画を把握でき、輸送費削減の第1歩に

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