更新日 2026.01.27

物流会社の選び方について解説!自社にあった最適な物流会社に業務を委託しよう

物流会社の選び方について解説!自社にあった最適な物流会社に業務を委託しよう

「物流会社は何を基準に選べばいい?」「物流業務の委託を検討しているが、失敗しないか不安…」

人手不足や配送ミスなど、自社物流に課題を抱える担当者も多いと思います。

自社の課題を正しく把握し、委託する理由を明確にした上で最適な業者を選ぶことは、単なるコスト管理を超え、貴社の事業を強力にサポートする「戦略的パートナー」を得ることに他なりません。

本記事では、物流現場に18年従事し、安全責任者や現場改善に携わってきた筆者が、物流委託のメリットから、自社に最適な物流会社の選び方まで詳しく解説します。

なお、「自社の物流課題を何から解決すればいいかわからない」「専門家に相談して物流戦略を立て直したい」という方には、「Hacobu Strategy」がおすすめです。物流改善のプロが、データを元に貴社の課題解決をサポートします。ご興味のある方は、以下のリンクより詳細資料をダウンロードしてください。

物流会社が担う業務

物流会社は単に荷物を運ぶだけでなく、保管や加工、情報管理まで幅広く担います。最適なパートナーを選ぶため、まずはその機能の全体像を正しく理解しましょう。

▼物流会社が担う業務

機能概要具体例
輸送貨物を発地から着地まで、主に長距離移動させる活動・工場から物流センターへの移動
・拠点間の在庫移動
保管倉庫や施設で貨物を適切に預かり、在庫管理する機能・棚卸し
・在庫管理
・品質を保つための空調管理(定温・冷蔵・冷凍など)
荷役作業物流施設内で行われる、貨物を取り扱う作業全般・トラックやコンテナでの積み下ろし
検品
・棚入れ
ピッキング
バンニング・デバンニング
流通加工商品に対して付加価値を高めるために行う加工活動・商品の仕分け
・段ボールなどへの箱詰め
・ラベル貼り
情報活動受発注や在庫などの物流データ管理・連携在庫管理システム(WMS)などの運用
・入出庫実績のデータ化
配送物流拠点から、顧客や販売店舗といった最終目的地へ、商品を届ける活動・宅配便
・店舗への定期ルート配送

これらのすべてを担うのか、「荷役作業だけ」「保管から出荷まで」など、一部分に特化しているかは物流会社により異なります。実際に、筆者のいた物流会社は「保管」の機能がなかったため、請け負うのは「荷役作業」と「配送業務」だけでした。

ちなみに、「荷役」の具体的な作業内容や、現場での課題について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。

荷役とは?概要や物流現場での課題、最適化方法をわかりやすく解説

荷役は物流…

2025.12.22

次の章では、物流会社に業務を委託することで得られるメリットについて解説します。

物流会社に委託するメリット

プロへ委託することで、自社運営の限界を超えた効率化が実現します。主なメリットは以下の3点です。

  • 商品をスムーズに配送できる
  • コストを削減できる
  • 最適なリソース管理を実現できる

商品をスムーズに配送できる

自社で物流業務のすべてを最適化するには、人員の確保や教育、最新設備の導入などの壁を超えなければなりません。その点、物流会社は日々の業務の中で磨き上げられた効率化のノウハウや、高度な物流システムを備えた「物流業務のプロ」です。

プロの知見を活かした運用により、作業スピードが向上するのはもちろんのこと、誤出荷や配送遅延といった「ミスによる損失リスク」の減少にも期待できます。正確で迅速な配送は、顧客からの信頼獲得に直結し、企業のブランドイメージ向上にも貢献するでしょう。

コストを削減できる

「外部に委託すると、余計にコストがかかるのでは?」と心配される方もいらっしゃるかもしれません。しかし、実際には自社で物流を維持し続ける方が、結果的に高コストになってしまう可能性があります

自社物流には、以下のような多岐にわたるコストが発生します。

  • 人件費: 作業員だけでなく、清掃員や警備員などの人件費
  • 拠点維持費: 倉庫の賃料、固定資産税、メンテナンス費用
  • 設備投資: マテハン機器や物流システムの導入、運用コスト
  • 教育・管理コスト: スタッフの教育やシフト管理にかかる人的コスト
  • 損失コスト: 返品・誤出荷対応、クレーム処理にかかるコスト

委託によりこれらの「固定費」を物量に応じた「変動費」に変えられます。トータルコストで見れば、専門業者への依頼が適しているケースが非常に多いのです。

最適なリソース管理を実現できる

季節商品やセールによる「波動」への対応は、自社物流の大きな課題です。ところが、物流会社に委託すれば、物量の増減に合わせた柔軟なオーダーが可能になります。

たとえば、繁忙期のみ作業員を増やす、季節ものだけ保管スペースを広げるといった対応です。これにより、「閑散期のムダな維持費」や「繁忙期の急な拠点確保」といった負担を解消し、安定運営を実現できます。

次は、本記事のメインテーマである、自社に合う物流会社の選び方について詳しく解説します。

最適な物流会社の選び方

ここでは、自社の課題を解決するパートナーを見極めるためのポイントとして、以下の6つを解説します。

  • 自社の物流ニーズの明確化
  • サービス内容と対応能力
  • 物流拠点の立地とエリアへの強み
  • 費用対効果
  • 実績・信頼性
  • 倉庫の設備・環境

自社の物流ニーズの明確化

まず、「何を、どこまで委託したいのか」という自社のニーズを棚卸しすることが重要です。輸送・配送だけなのか、倉庫での保管や検品、流通加工まで含めるのかによって選ぶべき会社は異なります。現在の自社物流における「高いコスト」や「ミスの多さ」といった具体的な課題をリストアップし、委託によって何を解決したいのか目的を明確にしましょう。

とはいえ、「どの課題が最優先か」「どこまで委託するか」の判断は簡単ではありません。そこでおすすめなのが、「Hacobu Strategy」です。データに強い物流改善のプロが「本当に改善すべき貴社の課題はなんなのか」「どうように改善すべきか」を徹底分析します。ご興味のある方は、以下のリンクよりサービスページをご覧ください。

サービス内容と対応能力

候補となる会社が提供するサービスが、自社の取り扱い商品に適しているかを確認します。

自社商品を適切に取り扱えるか

温度管理が必要な食品や、特殊な梱包が必要な精密機器など、商材に合わせた専門知識や実績の有無が重要です。

状況に合わせた柔軟な対応ができるか

また、季節による物量の変動(波動)に対し、柔軟に人員や車両を調整できる「対応能力」の高さも、欠品や配送遅延を防ぐための重要な判断基準となります。

物流拠点の立地とエリアへの強み

物流拠点の場所は、配送スピードと「輸送・運送費」に直結します。主要な納品先や消費地に近いか、あるいは港やICへのアクセスが良いかを確認しましょう。特定の地域に強いネットワークを持つ会社や、全国に拠点を集約させている会社など、自社の主要な配送エリアと合致するかを検討することが、リードタイム短縮とコスト最適化の鍵となります。

費用対効果

単なる「委託料の安さ」だけで判断せず、サービス品質を含めたトータルでの「費用対効果」を見極めることが大切です。売上高に対する物流コストの比率を意識し、システム導入による効率化やミス削減で、結果的にどれだけ利益が改善されるかを算出しましょう。安価でも誤出荷や遅延が多ければ、最終的には返品コストやブランド価値の低下を招くことになります。

実績・信頼性

他社との取引実績や、業界内での評判は強力な判断材料です。特に自社と同業種の導入事例があれば、特有の商習慣や課題を理解している可能性が高いでしょう。また、安全管理体制や、ミスが発生した際の対応フローが整っているかも確認すべきです。トラブルを未然に防ぎ、事業の「防波堤」となってくれる信頼できるパートナーかを見極めましょう。

倉庫の設備・環境

最新の物流システム(WMSやTMS)や、自動化設備が整っているかも重要なポイントです。アナログな管理ではなくデジタル化が進んでいる現場は、在庫精度の向上やミスの削減に期待できます。また、作業動線が最適化され、5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)が徹底されている現場は、従業員の定着率も高く、安定した出荷品質の維持につながります。

次の章では、物流会社選びでよくある質問をご紹介します。

物流会社選びに関するよくある質問

ここでは、検討段階で特によく寄せられる3つの質問についてお答えします。

Q1. 物流委託の料金は、どうやって決まりますか?

一般的に「固定費」と「変動費」の組み合わせで構成されます。主な項目は以下の4つです。

  • 輸送費: 運賃、燃料費、配送回数に基づく費用
  • 荷役費: 入出荷、ピッキング等の作業単価
  • 保管費: 使用坪数やパレット数、期間に応じた費用
  • 管理費: システム利用料や事務手数料

見積り時は、これらの内訳が「見える化」されているか確認しましょう。

Q2. 初めて問い合わせる前に、何を準備すればいいですか?

スムーズな提案を受けるには、できるだけ以下のような項目を数値化しておくことが重要です。

  • 月間出荷数
  • ピーク時の件数
  • 商品サイズやSKU数

また、「コストが高い」「ミスが減らない」といった具体的な課題の整理も欠かせません。範囲を明確に伝えることで、プロから最適な助言を得やすくなります。

Q3. セールや繁忙期で、急に物量が増えても対応できますか?

多くの物流会社は波動への対応を強みとしており、柔軟な人員増強が可能です。

ただし急増時は検品待ちや梱包ミスのリスクも高まります。対応可否だけでなく、標準化されたマニュアルやシステムによって品質を維持できる仕組みがあるかを確認しましょう。

他にも、各社の課題に応じた、さまざまな疑問がでてくるでしょう。そこでおすすめしたいのが、物流DXコンサルティング「Hacobu Strategy」です。データに強い物流改善のプロが「本当に改善すべき貴社の課題はなんなのか」「どうように改善すべきか」を徹底分析します。詳細について、次章で詳しく解説します。

物流改善なら株式会社Hacobu

ここまでで、「物流会社の選び方はわかったが、比較検討するリソースがない」「課題のブラッシュアップが難しい」という担当者や経営者の方もいるのではないでしょうか。そんな時は、物流DXコンサルティング「Hacobu Strategy」にご相談ください。

Hacobu Strategyは、自社商材に合う物流会社の選定だけではなく、あらゆる物流課題を解決する物流DXコンサルティングサービスです。

【Hacobu Strategyの強み】

  • 現場と戦略の両面からアプローチ:物流現場を熟知した専門家と、大手コンサルティングファーム出身の戦略立案のプロが協働し、実行可能な改善策を提案します。
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「なにから取り組めばいいか分からない」「データに裏付けされた効果のある対策をうちたい」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。以下のボタンより、サービス資料をダウンロードしていただけます。

まとめ|最適な物流会社を選定すれば物流課題を解決できる!

最適な物流会社選びは、企業の成長を後押しする重要な経営戦略です。自社のニーズを明確にし、設備や実績、費用対効果を見極めることで、人手不足やコスト高といった課題の解決につながります。ぜひ本記事を参考に、貴社のビジネスを共に発展させるベストパートナーを見つけ出してください。

著者プロフィール / 井上 ダイスケ
物流業界歴18年以上。港湾の職業訓練校を経て、港湾荷役の最前線でRORO船の荷役などに従事。その後、14年以上にわたり倉庫業務も経験し、安全衛生担当者や労働組合執行役員として、現場作業だけにとどまらない多角的な視点から物流現場を深く理解した。この豊富な実務経験と、フォークリフトやクレーン運転士など多数の国家資格に裏打ちされた専門知識を土台に、現場目線でのリアルな記事執筆を得意とする。また、AmazonセラーとしてのEC運営経験から、荷主側の視点に立ったライティングにも対応可能。自動車関連の執筆実績も多数。 >>プロフィールを見る

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