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富士通ら4社、オンライン服薬指導向け 情報連携プラットフォームの実証実験開始

サイバーエージェント、MG-DXと、富士通、富士通研究所の4社は、オンライン服薬指導における安全・確実な医薬品の配送を目的に、ブロックチェーンを活用した情報連携プラットフォームを実現する共同実証プロジェクトを2020年10月1日より開始した。期間は2021年9月までを予定。

本プロジェクトは、富士通研究所が開発したアイデンティティー流通技術「IDYX(IDentitY eXchange、以下 IDYX)」を実装した情報流通・活用プラットフォームを用いることで、医薬品のオンライン販売に関わる薬局・ドラッグストア、配送業者、購入者といった異なるステークホルダー間において、購入者の属性情報や医薬品の配送状況などをセキュアに共有可能とする情報連携プラットフォームを構築し、医薬品の配送状況や授受の把握を可能とするサービスの確立とその検証を目的とするもの。

実証システムのイメージ

昨今、国内の薬局やドラッグストアにおいてオンライン服薬指導の導入が進められているが、オンライン服薬指導後の医薬品の配送では、品質を確保しながら速やかに、かつ誤りなく医薬品を購入者に届けるために、配送から受領までの確実なデリバリー情報の管理が必要。しかし現在、薬局およびドラッグストアと各配送業者間はシステム連携が確立されていないことから、医薬品販売や配送に関わる各ステークホルダーは、購入者の情報や医薬品の配送状況などの情報を、それぞれに直接確認しなければならないといった情報管理工数が課題となっていた。

このような背景から、デジタルマーケティングの知見を保有するサイバーエージェント、薬局・ドラッグストアのDX推進を支援するサービス提供を行うMG-DX、ブロックチェーンを活用したデータ流通技術を持つ富士通研究所、DXビジネスを推進する富士通は、4社の強みを活かし、薬局・ドラッグストアから購入者への医薬品デリバリーを、ブロックチェーンを活用して安全かつ確実に行える情報連携プラットフォームの構築に向け共同実証プロジェクトを開始する。

今後、4社は、2020年度中に情報連携プラットフォームの実用化に向けた技術とサービスモデルの検証を完了させ、2021年度中に医薬品販売や配送に関わる異なるステークホルダー間において医薬品の情報を安心安全に連携できるサービスの実現を目指す。また、得られた知見をもとにMG-DXが提供するオンライン服薬指導の実施支援サービス「AI薬師™」への適用や新サービスの開発など、医薬品販売や配送に関わる各ステークホルダー間において医薬品の情報を安心安全に連携できるサービスの実現を目指す。

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