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納品先でも配送状況が確認できる仕組みで、顧客満足度が向上 問合せ対応の時間も半減し、災害時も配送状況が即座に把握できるように

更新日:2023年05月19日
導入製品
MOVO Fleet
会社/事業所・拠点名
株式会社レオックフーズ

取締役  畑 裕之 様

導入の背景
  • 災害時に配送状況の把握に時間がかかり、スピーディーな対応が出来なかった
導入の決め手
  • 荷主にとって使いやすいシステムと、迅速な機能アップデート
導入の効果
  • 問合せ対応の時間が半減。災害時も配送状況が即座に把握できるように

Q.会社概要を教えてください。

給食食品の製造および販売、給食業務関連用品の配送等を幅広く提供する業務用食品卸企業です。ONODERA GROUPの関連会社として、「食」を通じて社会に貢献することを目指しており、「安心・安全」「安定供給」「安定価格」「安定品質」を実現するため、徹底した衛生管理は勿論のこと産地との取組み、生産工場・物流施設訪問等を行い、きめ細かく管理しております。一部地域を除き、全国規模の商流・物流網を実現し、各施設から一括受注・一括配送する物流システムを構築しています。

災害時に配送状況の把握に時間がかかり、スピーディーな対応が出来なかった

Q.導入する以前の課題を教えてください

当社では給食配送サービスを提供しておりますが、実際の配送については複数の物流会社の協力をいただいています。数年前から、物流会社だけではなく、荷主である当社も物流に関する状況把握はしておかなければならないと考えるようになりました。

きっかけとなったのは、2014年の大雪です。当社は老人ホームや福祉施設などを始めとして全国の施設に食材や関連用品を配送していますが、大雪で配送状況が乱れたばかりでなく、状況把握に大変時間を要しました。物流会社やドライバーに問い合わせをするも電話がつながらず、知らないうちに到着しているという事態も起こっていました。

待っているお客様がいらっしゃる以上、危機管理の観点からもモノの配送状況を把握していなければならないと改めて考え、車両の動態管理のサービスを検討し始めました。

荷主にとって使いやすいシステムと、迅速な機能アップデート

Q.ムーボをお選びいただいたポイントを教えてください

動態管理については別のサービスも検討していましたが、一般向けのもので物流に適してはいませんでした。その後ムーボのサービスに出会い、単純なシステムの話のみならず物流に対する取り組み方についてもHacobuの皆さんとお話をしていく中で、課題意識や考え方が近いと感じたことを覚えています。例えば、前述の通り「物流会社だけではなく荷主も配送状況を把握する必要がある」と考えておりましたが、荷主にとっての使いやすさが考えられた画面や機能がムーボにはありました。

また、ムーボのサービスは定期的な機能アップデートを前提としていることも大きかったです。弊社からもフィードバックをさせていただき、反映された機能も多く助かりました。

配送状況の可視化がお客様の満足度を上げることに繋がると説明し、物流会社の車両へのムーボ・スティックの装着に協力いただいた

Q.導入時に苦労されたことはありますか

自社ではなく協力いただいている物流会社にムーボ・スティックを装着していただくので、それぞれの会社に説明をしてご納得いただく必要があり、説明には少し時間がかかりました。しかし、お客様の元へ迅速に商品を届けるという目的のために行うことを一社一社に丁寧に説明し、ご理解をいただくことができました。当社では普段から物流会社とのパートナーシップを大切にしてきましたので、ご納得いただけたという背景もあると思います。現在、首都圏・北海道・東北・西日本エリアに動態管理を導入していますが、多くの物流会社の車両にムーボ・スティックを装着いただいています。

配送状況に関する多数の問い合わせに即時対応

Q.現在はどのようにご利用いただいていますか

社内には当社が給食事業を運営する事業所や給食関連用品を配送するお客様から商品や配送についての問い合わせを受け付けるコールセンターを設置しています。一日に約200件以上の問い合わせを受け付けており、そのうち配送に関する問い合わせを受けた際にはムーボの画面を見てすぐに回答ができるような状態にしています。

問合せ対応の時間が半減。災害時も配送状況が即座に把握できるように

Q.導入後、当初の課題は解決されましたか

コールセンターで受ける配送に関する問い合わせはそれまで一つの回答に10~15分程度要していました。一度電話を切り、物流会社に問い合わせ回答を得てから、また回答する必要があったためです。それが一回の電話で済むようになったため、電話対応にかける時間が5分程度と半減しました。

当初の課題であった災害など緊急時の配送状況把握についても、実際の災害時に役に立っています。先日の台風でも配送状況がすぐに把握できました。位置情報が分かることで冷静に対処することが出来ます。

配送先の満足度が向上。配送計画の着荷主機能を使って、電話問い合わせをすることなく状況確認ができるように

Q.当初の課題以外にムーボ導入後の現場での変化はありましたか

配送先の満足度も向上しました。問い合わせをする側は「すぐに答えが分からない」ということがストレスになります。配送に関する心配事に気を取られることなく、本来の業務に集中することが可能になりました。

また配送計画の着荷主機能※1を利用し、配送先にもIDを取得いただいて画面から位置情報を確認することが出来る設定も行っています。問い合わせをする必要なく配送状況を確認することが出来るので助かるという声をいただいています。

※1:発荷主だけではなく着荷主にもムーボIDを発行し、配送状況が画面上で確認できる機能

Q.今後、ムーボを使って実現したいことやムーボに期待することを教えてください

現在、動態管理を利用しているエリアを増やしており、来年には東海エリアでも始める予定です。全国的に配送状況を可視化できる環境をつくっていきたいと考えています。

ムーボに期待することとしては、地図上で確認できる情報が増えると良いですね。例えば、台風や大雪など気候情報などです。ムーボのプラットフォーム上で物流に関する情報が増えていくことで、より最適な物流が実現していくことを期待しています。

株式会社レオックフーズ様、ありがとうございました!