200台の車両が何時に来るか把握できていなかった
MOVO Berthの導入以前の課題を教えてください。
船橋センターでは一日約200台の車両を受け入れていますが、これまでどの車両が何時に到着するか把握できていませんでした。曜日による台数の変動は理解していましたが、急に車両が集中することもあります。来た車両に対応するのではなく、事前に入場時間や取引先の情報を入手し計画的に作業を行いたいと考えていました。
また、現場でバース稼働状況を把握することが難しく適切なバースへの車両呼出ができていないという課題もありました。船橋センターは規模が大きく入荷だけでも50のバースがあり、稼働状況を目視で確認するには限界があります。システムで可視化することで、車両呼出も効率的に実施できるのではないかと考えました。
導入実績とサポートの厚さが決め手
MOVOを選んだポイントがあれば教えてください。
複数ある予約受付システムのうち、導入企業が多いことが一つのポイントでしたね。運送会社のあいだでも認知度が高く、取引先やドライバーへの周知もしやすいと感じます。
カスタマーサクセスのサポートの厚さも決め手の一つでした。導入後も質問に対して迅速にお答えいただけるので助かっています。
庫内で「バース管理オぺレーター」が車両の呼出を行う
現在は、どのようにお使いいただいていますか?
取引先の皆様に前日までに予約をしていただき、センター側で時間やバースの調整を行っています。
当日は「バース管理オペレーター」という役割のスタッフがPC画面を見ながら庫内でMOVOを操作しています。予約情報に基づいて入場していただきますが、予約なしの車両のバース割当や呼出はオペレーターが現場の状況に合わせて行っています。
納品車両の状況が一目でわかることで庫内作業が効率的になった
導入後に実感された効果を教えていただけますか?
現在予約率が60%と路線便以外はほぼ予約していただけるようになり、事前に納品車両の情報を取得できるようになりました。またバース稼働状況の可視化も実現し、想定通りに運用できています。
取引先の皆様にも好意的に利用いただいています。約90社の取引先に計6回の説明会を実施し、丁寧にシステム導入の目的と運用ルールをご説明したことが予約率の向上につながったと考えています。
時間あたりの車両数を予約の段階で平準化させているため、待機時間もほぼ発生していません。
なにより庫内作業の効率化の面で効果がありましたね。前日のうちに翌日の作業終了時間が把握できるようになり、当日も効率的な車両呼出が可能になりました。
スタッフのあいだでもMOVOは非常に好評です。今回インタビューを受けるにあたりヒアリングを行ったところ「入荷業務に必要不可欠なシステム」との声がありました。実はコロナ以降、ECが好調で納品車両数自体は増えています。それでも現場が混乱することなく車両の受入ができているのはこのシステムのおかげとも言えるかもしれません。
受付もタッチパネル対応のモニターを設置し無人で運用していますが、問題なくドライバーの方に操作いただいています。ITが得意ではない方もすぐに慣れることのできるシステムだと感じています。
データ活用で更なる効率化とコスト削減へ
今後はMOVO Berthをどのように活用していくご予定でしょうか?
取引先の出荷元住所などこれまで取得できなかったデータを取得することが可能になりました。今後はデータを取り纏め、引き取り物流の検討も考えています。更なる効率化、コスト削減につなげていきたいですね。
現在、船橋センターを含めた2拠点に既に導入しており、今後は他拠点への導入も進めていく予定です。
「30年近く物流業界での経験がありますが、MOVOは物流現場をよく理解した気の利く機能が多いと感じています。今後も新機能開発に期待しています!」と大庭様。
インタビューにご協力いただき誠にありがとうございました!