属人化、残業発生、アナログによる非効率。配車手配における課題が山積
Q.MOVO Vista導入前の課題を教えてください

輪千様: 1日あたり40〜50件の配送手配がひとりの配車担当者に依存していることに大きなリスクを感じていました。配車担当者への業務負荷が重く、残業が発生する状況が続いており、システム導入が必要だと感じました。
また、今年度の支店方針「自動化・省人化・効率化を取り入れた生産性の向上」に向けた取り組みの一環として、支店の生産性向上への意識をDX化によって醸成したいという考えもありました。
林様: 1件の配車手配において、FAXやメール、電話でのやり取りが6回ほど発生していました。車両や積地等の情報が更新されるたびに、手作業で書類を修正する必要があるためです。
また、これらの手作業があるが故に、人的ミス防止のための作業も発生していました。
Q.MOVO Vista導入の成果を教えてください

輪千様: 1つ目は、配車手配における手作業がほぼゼロになったことです。
配送依頼や情報の更新も全てMOVO Vista上で完結するため、配送依頼書などの紙のやり取りがなくなりました。配車担当者は、1日の配車業務にかかる時間を50%に減らすことができた分、車両を采配する業務に専念できるだけでなく、空いた時間を他の業務に充てることができるようになりました。
2つ目は、FAXでのやり取りがなくなったことによる月1,500枚のペーパーレス化です。これは弊社のみならず、協力会社からも喜ばれています。
Q.協力会社からの評判はいかがでしたか
林様: 弊社がMOVO Vistaを導入してから、協力会社でも効率化が図れたという嬉しいお声もいただいています。
以前はFAXでのやり取りが主だったため、弊社からのFAXを待つ時間が発生したり、手書きの作業が多かったりしましたが、MOVO Vista導入後はその手間が解消されたと聞いています。現場視察などで外出することが多い方は、PCさえ持ち歩けばどこでも情報にアクセスできるため、どこからでも依頼の受入対応ができるようになったと喜びの声をいただきました。
また、ドライバーが「MOVO Driver」で、積み地等の運行情報を確認できるようになったということも成果のひとつですね。
Q.MOVO Vista導入の苦労や運用成功の秘訣を教えてください
林様: 自社システムからダウンロードしたCSVをMOVO Vista上にアップロードするフローになっているのですが、導入当初は、アップロードの際に半角文字や数値のエラーが発生したり、項目を一致させたりすることに時間を要しました。現在では安定稼働できています。
また、システムを導入することにおいて、協力会社によっては抵抗がある企業もあるかと思いますが、弊社がMOVO Vista導入時にサポートをしたことで抵抗感なく利用できているというお声をいただいています。
更なる属人化解消、MOVOでの一元管理を目指して───。
Q.今後の展望を教えてください

輪千様: 配車担当者の業務を更に軽減していきたいです。
専門知識を必要とする「車両の采配業務」と、「事務作業」を明確に分離し、後者を減らすことで、配車担当者の作業負荷はもっと軽減できるのではないかと考えています。
少子高齢化が進んでいる現代において、人材不足は大きな課題です。物流の領域の人手不足は他業界以上に深刻です。だからこそ、人を育成することに時間やコストをかけるとともに、システムを導入しDX化することによって業務の効率化を図ることも重要だと考えています。更なる物流の効率化を目指して、DXを推進していきます。