Hacobu»導入事例»MOVO-Fleet»情報収集のデジタル化によって、毎月のダイヤ検証にかかる時間が半減。ダイヤ変更による残業代低減、運行距離低減につながっている

情報収集のデジタル化によって、毎月のダイヤ検証にかかる時間が半減。ダイヤ変更による残業代低減、運行距離低減につながっている

更新日:2023年05月19日
導入製品
MOVO Fleet
会社/事業所・拠点名
株式会社豊田自動織機

生技・生産本部・生産管理部・物流企画室・物流管理グループ 主担当員 石黒 恭 様

Q.会社概要を教えてください。

豊田自動織機は、豊田佐吉が発明したG型自動織機の製造・販売を目的に、1926年に設立されました。その後事業の多角化を進め、繊維機械、自動車(車両、エンジン、カーエアコン用コンプレッサーカーエレクトロニクスほか)、産業車両、物流ソリューションへと事業領域を拡大してきました。現在3つの世界販売シェアNo1製品(フォークリフト、カーエアコン用コンプレッサー、エアジェット織機)があり、世界約230拠点で事業を展開しています。弊社は社祖でもある豊田佐吉の想いを受け継ぎ、モノづくりを通して世界の人々の豊かな生活に貢献しています。

私の役割は生技・生産本部・生産管理部・物流企画室・物流管理グループという部署で、主に名古屋地区・小牧地区の調達物流便の運営と全社の物流改善支援を担当しています。

ダイヤ検証にあたり、タコグラフの読み取り・転記作業や輸送会社との確認に時間を要していた

Q.導入する以前の課題を具体的に教えてください。

私の部署では名古屋地区・小牧地区の当社工場への調達物流便として、37台95便(一日あたり)を管理しており、各工場でのモデルチェンジや毎月の荷量変動に合わせて、月に3~7台の運行ダイヤを変更しています。毎月のダイヤ変更時は輸送会社と協力し、同乗調査やタコグラフを使ってダイヤ通りに運行できているかの検証を行い、結果的に問題があればダイヤの見直しを即実施するようにしていました。

しかし1~2年ほど前から輸送会社の人手不足に伴い、輸送会社の管理者の方がトラックに乗ることも多く、タコグラフの取り寄せや到着時間に関するこちらの問い合わせに、迅速に対応してもらえないことが増えました。また、そもそもタコグラフ自体の発着時間がわかりづらいため、確認に時間がかかるといった問題も発生していました。そのため輸送会社に頼らずトラックの動態管理ができないか、検討することにしました。

①ドライバー操作が不要 ②配送計画機能を用いて、リアルタイムでの動態管理及び発着の予実管理が可能 ③リーズナブルな価格設定

Q.ムーボをお選びいただいたポイントを教えてください。

展示会等で動態管理を簡単にできるツールを探し、3社比較の結果ムーボの導入を決定しました。必要かつ十分な機能が揃っており、費用が安いことも魅力でした。特に配送計画機能については、ちょうど運行ダイヤのデータベース化を進めていたタイミングだったので、そのデータをそのまま利用することができました。

ムーボ・スティックをトラックに装着してもらうだけで、輸送会社を介さずダイヤとの差異が確認できるように

Q.現在はムーボを利用し、どのように業務を進められていますか。

ダイヤ変更時の検証には輸送会社にムーボ・スティックを渡し、配送計画※1機能を使って検証しています。配送計画ダッシュボードの画面は、ダイヤとの差異をリアルタイムで確認することが出来るので助かっています。

またダイヤ変更時の検証だけではなく、ダイヤが守れていないトラックの調査にもムーボを活用しています。全ての便に対し運行開始時間と終了時間はアナログで記録を行っていますが、差異がある便に対してはムーボ・スティックを装着してもらい運行データを取得します。計画との差異があるポイントを特定し、実態に合わせてダイヤを見直しています。

※1:配送計画機能・・・配送計画(地点・受入予定日時・出発予定日時)に対し、実際の日時との差異がシステム上で確認できる機能

ダイヤ変更時の検証にかかる時間が月間12時間→6時間と半減。ダイヤが守れていない場合の見直しも、運行データが即時確認できることで効率的に進められるように

Q.導入後、どのような効果がありましたか。

ムーボを活用することで、毎月のダイヤ検証にかかる時間が12時間から6時間に半減しました。業務効率化に繋がっています。

またダイヤが守れていないトラックの調査・ダイヤ見直しにおいても、ムーボを活用することでこれまでよりも効率的に進めることができるようになりました。例えば「ある地点での作業時間が予定よりも早まっている」という場合、輸送会社にヒアリングの上で作業時間のダイヤを短縮し全体の運行終了時間も早めることで、残業代を低減しています。反対に「ある地点までの到着が遅れている」といった状況では、ムーボの配送履歴画面を確認することで非効率なルートで輸送していることがわかった例もあります。輸送会社との打ち合わせでムーボの画面を共有し、運行距離低減のための走行ルートの提案を行っています。

輸送会社や仕入先への提案が楽になりました

Q.実際にムーボをお使いになられたご感想を聞かせてください。

輸送会社に頼らず自分で運行実績が確認できることで、各担当者の改善意欲があがりました。データを簡単に提示できることで輸送会社や仕入先に提案や確認を行うことも楽になりました。
また、ムーボの画面はビジュアル的にも分かりやすく助かっています。

走行に加え、積載に関するデータも取得できる仕組みづくりを

Q.ムーボに期待することはどのようなことでしょうか。

弊社が利用しているムーボ・スティックは、簡単にデータが取得できる部分が素晴らしいと考えています。今後はトラックの走行データのみならず、「荷量」「重さ」などの積載率に影響を与えるデータを簡単に取得できる仕組みづくりにも取り組んでいただきたいです。事業者や業界の枠を超えた「オープンな物流情報プラットフォームを構築する」というビジョンを掲げているHacobuに期待しています。

豊田自動織機の皆様、ありがとうございました!