「運ぶを最適化する」をミッションとして、企業間物流の最適化を目指しLogistics Cloud「MOVO(ムーボ)」を提供する株式会社Hacobu(ハコブ、本社:東京都港区、代表取締役社長CEO 佐々木太郎、以下「Hacobu」)は、大手荷主企業、大手3PL事業者向けに輸配送に関わる工数を削減するアプリケーション、配送案件管理サービス「MOVO Vista(ムーボ・ヴィスタ)」をローンチしました。(https://movo.co.jp/movowp/movo-vista)
開発の背景
昨今、新型コロナウイルスの影響により、オンラインでの業務の重要性が増し、あらゆる産業においてデジタルトランスフォーメーションの必要性が高まっています。しかし、物流業界では依然として日々、大量のFAX・電話でのアナログなやり取りが行われています。
特に荷主企業、元請企業、下請けの協力運送会社による企業間での輸配送に関わるやり取り(配送案件の受発注、配車のステータス管理、伝票や請求の管理)において顕著で、1日に100件を超えるFAXや電話でのやり取りを行うことも珍しくありません。
その結果、手書き文字の誤認や車両の手配漏れなどのミス、情報が共有されにくいことに起因する状況把握の電話リレーや車両手配の重複、さらには依頼した配送案件が複数の運送会社を経由した結果として自社の別営業所の車両で運ぶことになった、などといった非効率が起きてしまいます。また、コロナ禍においてはFAXのためにテレワークが導入できない”FAX出社”が物流業界でも起きていました。
それでも根強くアナログなやり取りが続いてきた要因は
・6万社を超える物流事業者の99.9%が中小企業※1で、FAX、電話に替わるコミュニケーション手段への投資が困難だったこと
・複数の企業が複雑に関与する輸配送領域において、あらゆる企業がメリットを享受できるシステムの構築が難しかったこと
などが挙げられます。
配送案件管理サービス「MOVO Vista」概要
荷主企業、元請企業、協力運送会社がFAX、電話に替えて「MOVO Vista」にアクセスし、オンライン上で輸配送の実行業務をやり取りすることで、輸配送データがデジタル化・見える化されます。これにより、3者のコミュニケーションコストが大幅に削減され、様々なメリットを提供することができます。
海外の物流業界では、こうしたVisibility(輸配送の実行・見える化)の仕組みが当たり前になりつつあり、今後日本でも普及することが予想されます。
配送案件管理サービス「MOVO Vista」のメリット
■荷主企業のメリット
・元請企業との情報のやり取りの効率化
・出荷単位やSKU単位で配送実績の取得が可能
・待機や輸配送の遅れの察知、業務の可視化による輸送費の削減
・輸送の見える化による在庫削減、保管費の最適化
■元請企業/3PL事業者のメリット
・荷主企業、協力運送会社との情報のやり取りの効率化
・顧客へのEnd to End Visibility(サプライチェーン全体の見える化)の付加価値提供
・属人化しやすい協力運送会社のネットワークの共有
■協力運送会社のメリット
・元請企業との情報のやり取りの効率化
・自社でのIT投資を行うことなく利用が可能
・配送案件情報の自社システムへの入力業務工数の削減
SAP社の基幹システムとのシームレスな連携
世界最大シェアのERPベンダーであるSAP社の基幹システム「S/4HANA」とシームレスに連携することで、タイムリーな会計処理と輸送費の把握が可能になります。これは、流通経路である「商流」と、企業が本業に専念するためにアウトソーシングしてきた「物流」がデジタル上で繋がる、新たな取り組みとなります。
今後の展開について
今後は複数の企業に導入いただきながら、配送指示書・請求書の自動生成機能や求貨求車情報のオープン化機能などをアジャイル開発で追加していく予定です。
Hacobuは「MOVO Vista」の提供によって、荷主企業、元請企業、協力運送会社の3者を巻き込みながら、サプライチェーン全体の効率化、最適化の実現を図ってまいります。
Hacobuについて
「運ぶを最適化する」をミッションとして、企業間物流の最適化を目指し、Logistics Cloud「MOVO」を提供
商号 : 株式会社Hacobu
設立 : 2015年6月30日
所在地 : 〒108-0073 東京都港区三田3丁目12番17号 プレクスビルディング3階
代表 : 代表取締役社長CEO 佐々木 太郎
※1 出展:「物流を取り巻く現状について」(国土交通省総合政策局物流政策課 平成29年2月作成資料)https://www.mlit.go.jp/common/001173035.pdf