
「このままでは回らなくなる」 制度対応を機に始まった業務改革
Q. MOVO Vista導入の背景や導入前の課題を教えてください

ロジスティクスソリューション本社事業部 LS本社営業部 営業一課 課長 新岡諭様
新岡様:私たちは辰巳商会のロジスティクスソリューション本社事業本部に在籍していて、LS本社事業部とLS本社営業部に分かれています。双方とも、利用運送事業をメインにしている部隊です。箱車・ウイング車・平車などの車両を保有している貨物運送事業者に依頼をかけて輸送を行うほか、倉庫・通関・海上輸送など港湾運送事業の領域も手掛けています。
扱っているのは非鉄やアルミ、化学品、紙パルプなどが多いです。原材料のような状態で扱われるケースが多く、荷姿もパレットではなくフレコンだったり、フォークポケットがなかったりと、積み込み時の注意事項や付帯条件がつきやすいのが特徴です。
寺本様:LS本社営業部・事業部では、トラック新法における利用運送事業者の実運送体制管理簿など、実際の配車手配とは別に配車管理を行うことによって、今年4月から業務が増えることが予想されていました。制度対応ができずコンプライアンス違反になり、顧客への信頼失墜につながることは避けなければなりません。そこでMOVO Vistaの導入を検討し始めました。
また、社内異動が多い当社では、業務標準化も課題になっていました。外部環境の影響も大きく、AIやシステム化が進む中で弊社の現状を見てみると、求めるべき姿と現状のギャップがかなりあります。さらにこれから人が減っていく社会情勢も考えると、業務の自動化や標準化を進め、誰がどこに行っても同じように業務ができる持続可能な状態をつくるべきじゃないかと考えました。
菊山様(ロジスティクスソリューション本社事業部 主務):私は内部統制を行う第三者委員会にも所属しているのですが、取適法(中小受託取引適正化法)の改正を機に法令対応を進めなければという課題感がありました。社内で配車手配の方法や配車表のひな型がバラバラであることをどうにかしたく新岡さんたちに声をかけたところ、MOVO Vistaの存在を教えてもらいました。会社として絶対に入れたほうが良いと思い、第三者委員会からも会社全体へ声掛けし、検討を進めました。
100名規模で意見を出し合い見極めた、MOVO Vistaという選択
Q. MOVO Vistaを選択した理由を教えてください
新岡様: システム検討にあたってSaaSベンダー複数社にお声がけして提案いただきました。フルスクラッチも検討はしたのですが、業務にうまく適合するか、そしてだれもが使いやすいシステムなのかを懸念していました。各々がExcel、Word、紙、メール本文へのベタ打ちなど、配車手配のやり方がバラバラだったため、業務をパッケージシステムに合わせていくという方向に踏み切りました。
実際に配車手配を行うメンバーも含め、社内100人規模で検討を進めました。UIやUX、業務適合性を点数化して比較しました。Hacobu社の方々がドレージ領域特有の手配業務を理解した提案をしてくれたのもありがたかったです。最終的には、会社の将来性や利用者数など総合的に考えて、MOVO Vistaを選択しました。

急な変更にもすぐに対応 運送会社とのやり取りがスムーズに
Q. MOVO Vistaを実際に使ってみていかがでしたか?
井原様:これまで電話やメールで行っていた運送会社さんとのやり取りがとてもスムーズになりました。これまではメールで送ったあとに電話で「確認してくださいね」と電話で連絡していたのですが、MOVO Vista上で完結するようになり助かっています。
また、毎月同じ内容の配車手配をすることがあるのですが、MOVO Vistaを入れたことで過去の実績を複写して使えるのがとても便利です。入力し直すことによるミスも防げています。

ロジスティクスソリューション本社事業部 LS本社営業部 営業二課 岡本紗由様
岡本様:今まではExcelで配車依頼書を作って、それをPDFにしてメールで送る、という流れでした。訂正があると、Excelを作り直してもう一度PDFにして……という手間があったのですが、MOVO Vistaはクリックひとつで簡単に金額を変えたり、配送先を変えたりできるので、急な変更にもスピーディに対応できるようになりました。
カスタマーサクセスと併走し15拠点での導入を完遂
Q. 15拠点への導入プロジェクトで工夫した点を教えてください
新岡様:導入にあたって6名ほどのプロジェクトチームを作り、私がプロジェクトリーダーを務めました。導入する15拠点からはそれぞれリーダーとサブリーダーを選出してもらい、そのメンバーを中心に、定例会議で課題や実現したいことを整理しながら導入を進めました。
新しい取り組みを始めるにあたって反発もあるのではと思っていましたが、MOVO Vistaをなぜ導入するのか、いまの業務をどう変えるのかを丁寧に説明したところ、現場メンバーからも「ぜひともやりたい」と言っていただけました。MOVO Vistaを使わなかったら将来的にどうなるかも描いて共有したので、導入した方が良いというイメージを持ってもらえたのだと思います。

ロジスティクスソリューション本社事業部 営業三課 課長 寺本誠士様
寺本様:Hacobu社のカスタマーサクセスの皆さんにも非常に力を貸していただきました。15拠点を2グループに分け、MOVO Vistaを段階的に導入しました。先に導入した拠点から上がった課題について、カスタマーサクセスの方々と対応を検討しました。弊社の業務に合った運用を提案いただいたことで、それに続く拠点でもスムーズに導入を進められました。
我々プロジェクトチームだけでなく、導入する拠点のリーダー・サブリーダー、実際にMOVO Vistaを運用する所員、Hacobuカスタマーサクセスの皆さんの全員で、同じ方向を向いて進められたと思っています。
担当者が変わっても迷わない 業務標準化で「共通言語」ができた
Q. MOVO Vista 導入後の成果を教えてください
新岡様:課題だった「業務標準化」を実現できました。これまでは担当者ごとに配車手配の方法がバラバラだったところに、共通言語ができたというのが大きいです。特に、取引先を引き継ぐ際に実感しています。例えば急に休まないといけない時に、同じチームのメンバーが対応する際も、MOVO Vistaを参照し軒先条件や注意事項を踏まえて輸送手配ができています。お客様に迷惑をかけずに手配できるので安心です。

ロジスティクスソリューション本社事業部 LS本社事業部 南港流通センター 主任 井原有加様
井原様:取引先によっては半年~1年に1回だけの案件もあります。毎回「あのときはどう対応したっけ?」と過去の資料を探していましたが、MOVO Vista上に情報が集約されたことでスムーズに対応できるようになりました。異動や引継ぎも多いので、そこでも成果を発揮しています。
寺本様:MOVO Vistaを導入したことで、運送会社さんの業務フローにも変更がありました。車両情報や請負階層などをMOVO Vistaに入力いただく形になったため、定着するまで時間がかかるのではと思っていましたが、皆さんしっかり入力してくださって助かっています。100社以上の運送会社さんに対応いただいていますが、皆さんいまの物流事情をよく分かっていらっしゃるので、反発やクレームはゼロです。今後はたまったデータを活用して、両者にとってより良い仕組みを構築していきたいです。既に、依頼数や収支の可視化の足掛かりになっています。
今後もテクノロジー活用を進めていきたい
Q. 導入プロジェクトを振り返っていかがでしょうか
新岡様:これまで物流業界では法改正をはじめとした変化がほとんどありませんでした。国に守られている部分が大きく、業界の構図が変わっていなかったために「今のままで大丈夫」という思い込みがありました。その認識が今回の法改正を機に変わってきていると思います。この変化に対応するためにも、我々も積極的にテクノロジーの活用を進めていきたいと考えています。


