位置情報を取得していた営業無線の費用が高く、切替を検討していた
Q.導入までの経緯を教えてください。
当社は茨城県と栃木県でインランドデポを運営し、コンテナラウンドユース※2を中心とした輸送を行っています。輸送にはインランドデポと荷主拠点のショートドレー、インランドデポと港のロングドレーの2種類のパターンがあります。動態管理による位置情報取得を利用しているのはショートドレーの方で、配車担当がリアルタイムの情報をもとに的確にドライバーへ指示を行う必要があります。
今まではGPS搭載の営業無線を利用し、位置情報を取得していました。しかし、連絡手段は携帯電話に切り替わっていたため無線自体は使用しておらず、位置情報取得のみのサービスとしては費用が高いと感じていました。
※2:コンテナラウンドユース…輸⼊に⽤いた後の空コンテナを港に戻さず輸出に転⽤し、空コンテナ輸送を削減する仕組みのこと。
月額900円、端末の装着なしで高性能な動態管理を利用できる
Q.MOVOを選んだ理由を教えてください。
営業の方に話を聞いたところ、ちょうど日野トラックプランがローンチされるタイミングだと教えていただき、月額900円という手頃な価格に驚きました。MOVO Fleetの画面で見ることのできる情報もわかりやすく、導入しない理由はないのではないか、と感じましたね。
サービス選択においては、位置情報を取得していることをドライバーが意識する必要がない仕組みであることも重要でした。いくら効率化のためと言っても、見張られていると感じるのは誰でも嫌なものです。
日野トラックプランの場合は新たに機器を取り付けるなど車両側に変更を加える必要がなく、ドライバーが「見られている」というストレスを感じることなく導入できる点が良いと思います。
配車担当とデポの荷役担当が手元で常に位置情報を確認
Q.現在はMOVOを活用し、どのように業務を進められていますか?
主に二つのシーンで活用しています。
一つ目は、先述の通り配車担当による活用です。次はどのコンテナをピックするか、車両の現在位置と荷主の情報を考慮しながら判断し、ドライバーに指示をしています。
二つ目は、インランドデポにおける活用です。荷役機器操作スタッフと守衛所から指示しているスタッフがそれぞれ使用しています。インランドデポの中のコンテナの置き場所を考えるとき、すぐに搬出する予定にも関わらず入口から遠いエリアに動かしてしまうと、その後はわざわざ遠くまでコンテナを取りに行かなくてはなりません。どの車両が今デポに向かっているか確認しながら、インランドデポ内のコンテナを動かしています。
コストは半分以下、車両の回転率が25%アップ
Q.導入後、どのような効果がありましたか?
動態管理を利用していない頃と現在を比較した場合、一日のショートドレー回転数が4回から5回に増えました。海上コンテナのショートドレーの回転率を上げるには動態管理は必須だと考えています。
また、以前のサービスとMOVOを比較するとコストは半額以下に下がりました。車番表示ができるのも分かりやすく、現場作業効率化の大きな助けになっています。
吉田運送と共通する、物流業界の課題解決に取り組む姿勢
Q.Hacobuに対するイメージと、今後期待することを教えてください。
吉田運送では『ALL WIN』というスローガンを掲げ、荷主、船会社、陸運業者とコンテナ輸送に携わる各ステークホルダーの皆様に価値を感じていただけるような内陸輸送プロバイダーを目指しています。インランドデポ運営によるコンテナラウンドユース推進がその柱となる事業です。その結果として、ドライバー不足やCO2削減といった物流業界全体の課題解決に貢献したいと考えています。
車両待機削減を始めとしたHacobuの課題解決への取り組みと当社の姿勢は共通するものがあると感じています。
Hacobuは物流業界全体に変革を起こしてくれるような存在ではないでしょうか。海上コンテナ輸送では港湾における待機が大きな課題です。Hacobuのサービスで解決が図れるようになるといいですね。
吉田運送の皆様、ありがとうございました!