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【MOVO女子特集】スギ薬局 入場コントロール室の立ち上げや、ドライバーさんとの温かい交流のストーリー

スギ薬局 大府センターの入場コントロール室では、MOVO のキーオペレータとして西松さん・加藤さんというお二人の女性が活躍されています。物流現場で活躍する女性たちを ご紹介する「MOVO 女子」特集として、今回はスギ薬局 大府センターの西松さんにお話を伺いました。入場コントロール室立ち上げの経緯や、彼女らとドライバーさんとの温かい交流のストーリーは必読です!

いつからスギ薬局 大府センターで働いていますか。

以前は学校の給食センターで働いていました。給食センターは、夏休みなどの長期休暇になると仕事がお休みになります。子供たちが小さいうちには、休みの間を一緒に過ごせる点でよかったのですが、徐々に物足りなくなってきました。

そんな時、スギ薬局 大府センターの求人情報を見かけ、面白そうだと思い、応募しました。 大府周辺ではスギ薬局の求人は人気ですし、大府センターの立ち上げで 350 人を一斉に募集していたためか、面接後も採用の連絡まで一か月はかかったので、「ダメだったのかな」 と諦め半分でしたけど(笑)。

スギ薬局 大府センター 入場コントロール室 西松さん

 

最初の配属はどちらの部署でしたか。

スギ薬局 大府センターでは1階にTC(通過型センター)、2階にRDC(在庫型センター)があります。

私は最初にRDCで働き始めました。加藤さんと初めて部署が一緒になったのはこのRDCでしたが、その後は私も加藤さんも1階のTCの入場コントロール室に異動しました。TCで困っていることをRDCに相談したり、RDCの様子を考えながらTCの仕事を組み立てるなど、RDCでの経験を活かしています。

 

MOVO Berth導入前は、どのように車両を受け付けていましたか。

完全に来たモノ順でしたね。TCでカバーする店舗数も今よりは多かったので、ひっきりなしに対応している状況でした。ドライバーさんを待たせてしまうことも多く、日々プレッシャーを感じていました。

 

MOVO Berth導入時の様子をお聞かせください。

北川さん(スギ薬局 物流部 部長)の旗振りで、MOVO Berthを導入することになったのですが、最初は戸惑いました。到着順で受け入れていたときには、自分たちが勝手に順番を決めるなんてことはしていなかったのに、北川さんが「これからは入場コントロール室である西松さん・加藤さんの2人で受付時間や割当バースを決めてほしい」と言うのですから。

最初のうちは作業カードは重ねていいかなどMOVO Berthの基本的な操作方法も分からなかったので、数珠繋ぎで入ってくる車両をどう差配すればいいか分かりませんでした。しかしやっていくうちに徐々にコツが分かってきました。

 

現在は、お二人はどのように働いていているのでしょうか。

私たちは二人とも主婦なので、家の仕事が終わったら出勤します。7時半から始業なのですが、夜の間に予約が入ってきているので、予約確定期限である8時半までに割当を完了するのが朝一番の仕事になります。早く予約確定をしてあげたい気持ちが働き、つい早めに家を出て7時半前に確定作業していることも多いですね(笑)。

曜日によって車両の台数が違いますが、午後に車両が集中することが多いです。そのため、いかに前倒しで余裕をもって作業を回すかを、二人で試行錯誤しています。TCの営業終了時間までに全車両分の作業を終わらせるよう、日々格闘しています。

 

具体的にはどのような工夫をされていますか。

まずは、荷量の把握ですね。予約時に取得する情報には荷物情報もありますが、間違っていることも少なくありません。「今日はこんなに少なくないはずだな」と思うと、ドライバーさんに電話をして「今日の荷量を教えて?」「何時頃になりそう?」など確認をしたりしています。

またTCでは指定したコンベアーの上に置くところまでがドライバーさんの役務ですが、荷卸の手際の良いドライバーさんと時間のかかるドライバーさんがいるので、誰が来るのかという情報を事前に見て、作業の順番を組み立てたりしています。

さらに入場コントロール室と庫内を行き来して、時間のかかるドライバーさんの作業を手伝うこともしています。ドライバーさんも孤独なお仕事なので、名前で呼びかけられるとやっぱりうれしいんですよ。一緒に動くことで、一体感も生まれるし、私たちの運動にもなるので、「いいよね~」とよく二人で言い合っています。

 

大府センターは、他拠点から注目されている拠点だと伺いました。

大府センターは本社のお膝元にある拠点であることから、スギ薬局が自社で管理している唯一の物流拠点です。(他の拠点は3PLに委託して運営)。自社で物流のノウハウを蓄積することがその狙いだと聞いています。

新たな取り組みに積極的であるため、配置転換も活発です。私たちも「2階のRDCに異動してほしい」と言われたこともありますが、声を揃えてお断りしました。だって、せっかくTCの車両をやりくりするやり方を覚えて、ドライバーさんとも関係を築いたのに、この仕事から離れるなんて考えられないですよ。現在もTCの入場コントロール室の仕事を続けています。

 

MOVO女子の鑑のようなお話です。今後の展望をお聞かせください。

スギ薬局のTCは全部で16拠点あり、毎月1回のセンター長会議で荷待ち時間を含む、生産性効率を比較するKPIが設定されています。各拠点の良いところは他拠点の学びになればと思い、最近では委託しているセンターのTCを訪問して、指導することも行いました。私たちからすると「まだまだ作業を前倒しできるポイントがチラホラあるな」という印象でした。高いレベルで車両や作業の順番をコントロールできる人が増えるといいなと思います。

他の拠点を支援するためには、大府TCのバースコントロール業務を他の人でもできるようにしておかなきゃいけないと思っています。そのためマネジャー陣にも「やってみて!」ってよく背中を押しているんです。「確定を押すのって勇気がいる」って躊躇されるんですけど、「その通りだよ。でも確定を押したら、あとは肚を括ってその時間になんとか間に合わせるしかないんだよ」って押し返してます(笑)。

ありがとうございました。

※記載内容は2023年11月時点の情報です。